つむぎの文箱から
今月の《つむぎの文箱から》で
ご紹介したのは
パイロットの LEGNO(レグノ) 89s
ショートタイプの木軸の万年筆です。
残念ながら、現在は廃盤になってます。
理由はすっかり忘れてしまいましたが
なぜか、木軸の万年筆がどうしても欲しかったんです。
メーカーも字幅もこだわりなし、
兎にも角にも 木軸。
さんちかで開催されたインクイベントに参加後、
大急ぎでナガサワ文具センターに向かいます。
「木軸の万年筆くださいっ」と勢いよく飛び込むと、
木軸万年筆所有の有無と使用歴、予算を尋ねられました。
「持ってません、使ったこともありません。
予算? …10,000円くらいあったら買えますか?」
この回答に対して、見せてくださったのが
LEGNO89s と もう1本。
迷ってる時間はありません。
木軸初心者にオススメはLEGNOとのお言葉に従いました。
午前中にイベント会場で、日本各地のご当地インクを買い
インク見本帳WSを受けた後、
ナガサワ文具センターを経て、北野工房のまちを訪れ
帰宅の途につく予定でした。
が、会場で神戸インクの開発者
竹内室長(当時)にお目にかかり
「(午後からの)トークショーにぜひいらっしゃい」と
直々にお誘いをいただきました。
WS終了後からトークショー開始までの間に
ナガサワ文具センターまで早足で往復したことを
LEGNOを見る度に、懐かしく思い出します。
《つむぎの文箱から》は
FMくらしき おまかせラジオ内で
毎月第3火曜日 14:30ごろから放送中。
📝つむぎの ひとこと ふたこと✒️
トークショーが始まると、
隣りの男性が太巻寿司を取り出した。
それをほどいて、出てきた万年筆でメモを取る。
太巻寿司の正体は、ロールペンケースだった。
しかも太巻は次から次へと出てくる。
万年筆って
一本を後生大事に使うものだと思っていたのに。
複数持ってもいいんだと
心の中で呟いたとき、
パチンという音が響いた、気がした。
あれはリミッターが外れた音
だったのかもしれない。