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つむぎの文箱から
今月の《つむぎの文箱から》でご紹介したのは
OMAS(オマス)の
ボローニャコレクションです。
OMASを知ったきっかけは
2019年5月放映の
『マツコの知らない世界』に
万年筆インクコレクターの武田健氏が
ご出演の際に、
インクの試筆用に用意されていた、
と記憶しています。
もう廃業したブランドなので
入手できない、とおっしゃったので
たいへん残念に思いました。
それから、時は流れて
2021年9月のこと。
なんとそのOMASと
偶然にも巡り会えたのです。
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ふみ友さんからの情報で
万年筆のディスカウントストアがあると知りました。
お店に着いた途端に
通りに面したショーケースから気配を感じました。
目を遣ると OMAS の文字。
思わず、アッと声がもれました。
ただでさえカタカナ名前を覚えるのが大の苦手。
すっかり忘却の彼方に行ってしまっていましたが、
瞬時に記憶が戻ってきました。
2016年に廃業しているため
「保証書が保証書にならないけどね」
と店主さんが言われたのを、
鮮明に覚えています。
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《つむぎの文箱から》は
FMくらしき おまかせラジオ内で
毎月第3火曜日 14:30ごろから放送中。
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📝つむぎの ひとこと ふたこと✒️
それまでは、
ショーケースにお行儀良く並んだ万年筆しか、
見たことがなかった。
夥しい数の万年筆が、
ペントレイに収められて積み上げられていた。
店に入る前に
オマスと目が合ったのが幸いだった。
何となくで入店していたら、
山と積まれた万年筆の圧力に屈し、
尻尾を巻いて逃げ出していたに違いない。
万年筆たちに値踏みされている気がしたのは、
後にも先にも、このときだけである。
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