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生まれ変わってる?
ずっと行ってみたかった 仙酔島 へ
友人に連れて行ってもらいました。
まずは、山道を登って展望台を目指します。
天空には真夏の太陽が輝いているというのに
対岸の山には、うっすらと雲がかかっています。
たなびく雲は、龍の姿を思わせます。
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次は、展望台から眺めた浜へと
山道を下ります。
山の木々が、強い日差しを遮ってくれます。
緑のトンネルを抜けると、眼前に広がるのは
波の穏やかな、瀬戸内の海。
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ここも、海水浴場です。
が、船着場からすぐの海水浴場とは
人の数も、静けさも、海の水の透明度も、雲泥の差。
人は、私たち以外に、
ひと組の家族連れらしき姿が見えるだけ。
それも、ずいぶんと離れています。
従って、聞こえるのは波の音と、蝉の声
ときどき、鳥の鳴き声。
船着場近くの海は残念ながら
近寄りたいものではありませんでした。
が、ここの海は透明度が高く
なんとなく 「おいでよ」と
誘われているようにすら感じます。
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波打ち際で、手を浸していましたが
海に入りたくて、うずうずしてきました。
とうとう我慢できなくなって
スニーカーを脱いで、デニムの裾をまくって
海に入りました。
足だけですが、海を楽しみました。
そろそろ、帰途につくとしましょう。
海岸沿いの平坦な散歩道は
復旧作業が間に合わず、通行止めのままです。
船着場に戻るには、山道を登らなくてはなりません。
木々が木陰を作ってくれてはいても、
道がコンクリートで整備されていても、
山道の傾斜はこたえます。
「きっつぅ」ボヤく私。
「生まれ変わってるからね」
と応答する、同行の友人のひとり。
「???」
疑問符を浮かべて彼女を見たらば
「着いた時に、ゲートをくぐったでしょ」と。
…なるほど
産道ならば、キツくて当然。
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📝つむぎの ひとこと ふたこと✒️
友人の言った
「生まれ変わってるから」
が腑におちたのは、ずいぶん経ってから。
空から見下ろして、
母の胎内に宿り、
産道を通って生まれてくる。
あの日、
氣心の知れた友人2人とたどった道は、
この地球にたどりついた道。
浜の居心地のよさは
母の胎内の心地よさ。
何度もすぐ近くまで行ってたのに
行けなかった仙酔島。
「誰と」行くかが、
重要なカギだったのかもしれない。
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