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短編小説まとめ

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これまで書いた短編をまとめました
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#短編

【ショートストーリー】偉大な監督の偉大な作品

1: Jはそのニュースを見て、驚愕した。 あの偉大な映画監督、Kが、新作の準備を始めたという…

大沢月麦
2年前
10

【短編小説】 透視女子 (後編)

5: 「名前を知られた、ということは自宅も知られてしまったのではないかと、心配なのですね…

大沢月麦
2年前
10

【短編小説】 透視女子(前編)

1: 「人質は奥の部屋」 早見綾乃が指示する。 「拘束されているけど、無事」 綾乃は警察車両…

大沢月麦
2年前
13

【ショートストーリー】宇宙人

ジュッと空気が焼ける匂いがした。レーザーだ。 オレは瓦礫の陰に隠れる。そのままジッと身を…

大沢月麦
2年前
11

【ショートストーリー】旗の下へ

作戦の成否のカギは橋だった。 周囲が次々と連合軍の手に落ちていくなかで、唯一帝国側の支配…

大沢月麦
2年前
22

【ショートストーリー】観客

ー1ー バイクの操縦には自信がある。 操縦という言葉をつかった。運転といった方が一般的な…

大沢月麦
2年前
15

【短編小説】「逆ピンポンダッシュ」

1: 子供のころ、ピンポンダッシュにハマった。小学校の、4年のときだったと思う。見知らぬ家のインターフォンを押し、人が出てきたらダッシュで逃げる。はた迷惑な悪戯だ。やられた方はたまったもんじゃない。学校にクレームが入り、禁止となった。 私と悪友たちは「いまはヤバいから、しばらくやめて、みんなが忘れたころにまたやろう」と考え、(ピンポンダッシュについては)控えていた。だが、それっきりピンポンダッシュをすることはなくなってしまった。 集団下校が始まったからだ。 「上白須小の六

【短編小説】それでも動いている

1: 薄暗い地下牢。男が投獄されていた。かつては整えられていた自慢の髭も、手入れができず…

大沢月麦
2年前
11

【短編小説】無償化

ー近い将来ー 「はい、それでは今日はこれで終わりにします」 担任が、生徒たちに微笑みかけ…

大沢月麦
2年前
27

【短編小説】金属光沢の虎縞迷彩柄

○ 開園五分前 客席 誰にでも「推し」はあると思う。 私の推しは「メタリックタイガースト…

大沢月麦
2年前
6

【短編小説】サラリーマン!

1: サラリーマンだ! 平日の午後、オフィス街もほど近い東京都内の繁華街。 道行く人は、そ…

大沢月麦
2年前
11

【短編小説】クエンさんとニュウさん

1: あまり友達は多い方ではない。別にコミュニケーションをとるのが苦手というわけじゃない…

大沢月麦
2年前
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