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短編小説まとめ

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#ショートストーリー

【ショートストーリー】チップ

  カードでの会計を申し出たところ、店員が端末を示し、スロットに差し込んで暗証番号を入力…

大沢月麦
1年前
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【ショートストーリー】最初のひとくち

 むかしむかし  海辺に家族が住んでいた。父親、母親、その息子。父親が魚を捕って、それを…

大沢月麦
1年前
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【ショートストーリー】終わりと始まり

 崩れかけた建築物を、串刺しするかのようにそびえたつ巨大な樹木。 その傍らをひとりの男が…

大沢月麦
1年前
14

【ショートストーリー】ファン

 ノンフィクションライターとして、様々な対象に取材をしてきた私だが、声優は初めてだった。…

大沢月麦
1年前
7

【ショートストーリー】偉大な監督の偉大な作品

1: Jはそのニュースを見て、驚愕した。 あの偉大な映画監督、Kが、新作の準備を始めたという…

大沢月麦
1年前
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【ショートストーリー】宇宙人

ジュッと空気が焼ける匂いがした。レーザーだ。 オレは瓦礫の陰に隠れる。そのままジッと身を…

大沢月麦
1年前
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【ショートストーリー】旗の下へ

作戦の成否のカギは橋だった。 周囲が次々と連合軍の手に落ちていくなかで、唯一帝国側の支配下にある橋。 もしこれを陥落することができれば、連合軍の勝利は確実だといわれている。 そしてついに連合軍は空挺部隊による作戦を開始した。 A国軍空挺部隊。 連合軍参戦国のなかでも最も強力な軍事力を持つ。 「今回は、敵味方乱れての混戦が予想される。同士討ちは避けたい」 輸送機のなか、隊長は隊員たちを見回しながら言った 「ついては、地上にて、この旗を私が掲げる。諸君は降下後、この旗を目指して

【ショートストーリー】観客

ー1ー バイクの操縦には自信がある。 操縦という言葉をつかった。運転といった方が一般的な…

大沢月麦
1年前
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