岡田健史という天使

つい先日、『中学聖日記』特別編が再放送された。

ここは、編集しないで欲しかった(涙)という個人的お気に入りシーンもあったけれど、地上波でまた、演技初経験の岡田健史を見られた幸せな11日間。神に感謝であった。いや、TBSさんありがとうございました。

思い起こすこと、約一年半前。冬に差しかかるとある火曜日10時、突然、目の前に(正確には、画面の向こう)天使ならぬ健史(岡田健史)が舞い降りた。まだ、ピカッピカッで、色の付いていない、純朴なその澄んだ瞳で……

中学聖日記一話の終盤。
末永聖先生(有村架純)に、故あって洗濯した自分のTシャツが入った紙袋を渡された黒岩晶(岡田健史)は、自分のモヤモヤした感情が聖先生への恋なのだと知る。そして、突然走り出し、「先生、好きになっちゃいました、好きになっちゃいました。もう、どうしたらいいか全然わかりません」と突然の告白。きょとんとした顔で、告白を聞く聖ちゃんの表情も、それこそ、おぼこくて、マトリョーシカみたいで、可愛かった。

黒岩くんの、好きになっちゃいましたのリフレイン。あどけなさを表したのかもしれないけど、このリフレインと言う名のパンチが、ことの外、いち視聴者の私には効いた。
そして、見ているこっちがどうしていいか全然分からず、前後不覚になるほどの衝撃を与えたのだった。
岡田くん、君は視聴者をそんな感情にさせていたことを知っていたか。(知っていたら怖い)

思えばそこで、私は岡田健史沼に首の付け根くらいまでは、はまってしまったのかもしれない。

そこから、『中学聖日記』というドラマに、はまりにはまり、毎週リアルタイムでの放送が終わった後は、動画配信アプリが擦り切れるんじゃないかというくらいに、次週の火曜日まで中学聖日記を見まくった。こんな経験、いまだかつてなかったので、自分がおかしくなってしまったんじゃないかとさえ思った。きっと同じようなルーティンを繰り返していた、中学聖日記ウォッチャーは多かったのではなかろうか。これが、落ちるということなのか。放送後のいわゆるロスなるものも、初めて味わった。そんな、幸せや辛酸やらを舐めまくった約一年半後の、満を侍しての再放送。これは、岡田健史ファン、そして『中学聖日記』ファンである私とって、この苦境を乗り越える、一筋の光明となったのだった。






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