普通
感情のない銀河空間
登って沈む宇宙の火
誕生した生きものたち
時間を作った星
時のタイミング
消えていくもの出会うもの
果てるまで懸命に生きる偶然たち
闇を知り光を知る
必ず回る宇宙の光
感情のない世界では生きられない時々わたし風前の灯火
普通じゃない世界で普通じゃない経験を投げ合う
経験から生まれた気持ちがゴトリと落ちてゴツゴツした寝床をこしらえていく
個性は楽しい孤独
普通の環境が当たり前にあった人たちは普通が一番だと口にする
仕事があり
家庭を持ち
子供が産まれ
孫が産まれる
社会で当たり前に繰り返される普通
普通がいいねと言える私はいない
他人と違うことが多すぎて避けてきた普通
なのに過去に、他人に、ほしかった境遇にとらわれてばかり
まぶしい普通の他人たち
そして普通じゃない私という命をつないだ小さなちから
過去という消せない灯火に風