女の子
いつも顔色をうかがっていた女の子
不機嫌な母の期待に応えようと一生懸命がんばり続けた女の子
笑ってほしかった
ずっと笑顔でいてほしかった
大好きだよといってほしかった
優しく抱きしめてほしかった
安心したかったの
母の機嫌がいい日、ごめんねと謝ると「いいよ」と優しく言ってくれた。
大切な記憶
もっと
優しくされたかった
もっと
欲しいものは手に入らないまま
今日を作り出すことが怖い女の子
笑ってね、大好きだよ、優しく抱きしめる、ぬいぐるみ、温かい飲みもの、甘いチョコレートもあげるね。
安心させてあげようと一生懸命な女の子
それでも寂しくなっちゃう日
自分に「いいよ」と繰り返し言ってあげる時、母の「いいよ」を思い出す。
自分からの「いいよ」とは違う
母からの特別な「いいよ」
自分への「いいよ」
ちゃんと伝わってるのかな
時々優しかった母に満足を求め続け
大きくなった女の子
母からの「いいよ」の代わりを探してる
生きてるよ
ここにいるよ
安心がほしいよ
誰に求めればいいの?
わからない
夢をかなえたい
夢ってなに?
わからない
わからない女の子