首吊り

静かに揺れる公園のブランコ
人影はなく
強風に揺られて高音ブランコ

怖い

また
悲観的な方向へ揺れる感情
不規則に高まる鼓動
鳴り続ける高く乾いた金属音
ふと小さな穴につまずくように
また

私の曖昧な過去と
混ざり合う悲惨な想像

気が触れてしまいそう
ただの想像で
足がすくんでしまう
ただの想像は
時々怖すぎ悲しすぎ

気が触れてしまいそう
誰が悲しんだとしても
いっそ触れてしまえ

そうはさせぬと頬を打つ風
波打つ木々へと移る視線

お前は最後まで正気で見るのだ
お前は正気のまま感じて生きろ

そう騒めく木々

木々を横目にうつむいて
再びのろのろと歩き出す

仕方なく歩む
ただ今この瞬間から逃れるため