The Doobie Brothers『The Captain and Me』
今年もゆっくり音楽のことを綴っていきたいと思います。お付き合い頂けましたら嬉しいです。
ドゥービーは20代の一時期、とにかくよく聴いたバンドの一つだ。
あの泥臭い、土煙を上げて馬に乗って走ってくるような、私の中で男性を強く感じさせるバンドだ。
初めて聴いたアルバムは『The Captain and Me』。
この一枚でドゥービーに目覚めるのだ。
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このアルバムも特に予備知識無しで聴きはじめたが、すぐに繰り返し聴くようになった。
このアルバムには彼らの初期の代表作であるLong Train RunninやChina Groveが収録されている。
トムジョンストンのヴォーカルが冴えわたっており、どこへでも行けるような気分にさせてくれるのだ。何度聴いても気持ちの良いヴォーカルだ。
1曲目のNutural Thingは何かの幕開けを感じさせる。何だろう…。時代?人生?
この曲を聴くと自然に顔を上げて前を向く、というような心持ちになる。
Without Youはこれぞドゥービー!という感じのゴキゲンなナンバー。
そしてSouth City Midnight Lady。当時この曲好きだな、この曲に漂うなんとも言えないノスタルジー感に惹かれた。
トムジョンストンとパットシモンズは対照的な印象を受けるが、いい具合に融合している。
全く違うタイプの2人が同じバンドにいる事も面白い。
そして私はドゥービーのアルバムを聴く日々を送るのだ。このアルバムもそうだし、『What Were Once Vices Are Now Habits』 、『Toulouse Street』この2枚もとにかくよく聴いた。
マイケルマクドナルドのヴォーカルになってからのドゥービーにもはまった。
AOR色が強くなり、もはやドゥービーというよりマイケルマクドナルドバンドと言ったほうが良さそうだが、マイケルマクドナルドになってからのアルバムはまたの機会に書こうと思う。
『The Captain and Me』このアルバムが好き過ぎて、聴いていた当時、結婚することになった音楽好きの友人に、これ聴いて!と無理矢理プレゼントしたことがある。今思えば何て強引な、一方的なプレゼントだが、それくらいオススメしたい一枚だったのだ。
今回noteに書くにあたって、久しぶりに通して聴いてみたのだが、やはりカッコいい!
自分も歳を重ねた分、より深く聴けるようになっているのではないだろうか。
そして彼らは今も現役で活動している。
2年程前、来日公演のポスターが東京駅構内にバーン!と何枚も貼ってあるのを見て、ええっ??まだ活動しているんだ!と驚いた。
ポスターの前で立ち止まり、しばし眺めて懐かしい気持ちに浸った。
ファンも皆一緒に歳を取り、若き日のメンバーや自分を思い出しつつ、会場は大いに盛り上がったのだろうな。
ドゥービーも私の青春の一頁、いやもっと五頁くらいになるだろう。
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