Little Featのこと
Little Featの音楽に出逢ったのは20代半ばの頃。当時の彼がバンドマンでギターを弾いていた。
一人暮らしを始めたばかりの私の部屋に、毎晩たくさんのCDを持ってきては2人で延々と飽きることなく聴いたものだ。その中の一枚がリトルフィートの1stアルバムだった。
私はすぐにリトルフィートに夢中になり、休日にはリトルフィート、ストーンズ、プロコルハルムをローテーションで聴いていた。
もともとピアノとハモンドの音が好きな私は鍵盤の音が鳴っているバンドに惹かれる傾向がある。
リトルフィートの魅力はなんと言っても奇才ローウェルジョージの声にある。
当時、私はあの歌声に完全にノックアウトされてしまった。ギターのテクニックや楽曲の素晴らしさはもとより、あの男臭い、それでいて時折り切なさで苦しくなるような、憂いを帯びた優しい歌声が大好きだった。
今聴くと、なんとも言えない色気を感じるのだが…。
わずか20代半ばの若いバンドとは思えない、円熟した音楽性と演奏力。
後に知ったことだが、彼らはその演奏の巧さにも定評があったらしい。
リトルフィートはロックバンドと一言では語れない、多くの魅力が詰まっている。
ローウェルジョージの当時のロックミュージシャンらしからぬ、やや太めで愛嬌のある笑顔など、そのルックスも好きだった。
彼らの音楽はどんどん進化を遂げ、ロックの域にとどまらず、ブルース、ジャズ、ファンクと多様な要素を織り交ぜ、独自の世界を確立していく。
リトルフィートを聴くと若かったあの頃を思い出す。それは音楽にどっぷりと浸かっていた青春の日々そのものだ。
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#ローウェルジョージ
#70年代洋楽ロック
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