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Little Feat『The Last Record Album』
リトルフィートを語るとなると、熱くなってしまう。思い入れが強過ぎて冷静に書けなくなる。
noteを始めたばかりの頃に、リトルフィートの1stアルバムについて回想した。
1stアルバムとの出逢いは自分に大きな影響を与え、好きが高じて逢ったこともないローウェルジョージが夢に出てくることもあったほど。
なぜこんなにも惹かれるのかは自分でもわからない。それまでも70年代のロックはたくさん聴いていたが、一番夢中になったのではないかと思う。
3rdアルバムまでと、ローウェルジョージのソロアルバムはとにかく集中して聴いていた。
リトルフィートとの出逢いから10年くらい後に、年上の音楽好きの知り合いが出来て4枚目以降も聴かないともったいないと言われ、他のアルバムも聴くようになった。
前置きが長くなったが、大好きな一枚
『The Last Record Album』。彼らの5枚目のスタジオアルバムである。
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聴き始めて心はすぐに昔に戻った。
あぁ、大好きなフィートの音だ。この大きなうねりに飲み込まれるような、なんとも言えない感覚。ローウェルジョージのヴォーカルとスライドの音、ビルペインの鍵盤の音。もう全てが大好きで、またこのバンドにのめり込んでしまう…と思った。
このメンバーでの演奏が最高なのだ。
それまでのアルバムはローウェルジョージ色が強かったが、このアルバムではメンバーそれぞれの個性が際立っており、それらがうまく融合してリトルフィートの音になっている。
なんとも魅力的なアルバムなのだ。
ローウェルジョージのヴォーカルが昔より胸に響いてくる。たまらない。
彼のスライドギターが大好きなのだが、より一層深みを増している。
ますますたまらない。
ビルペインの鍵盤も素晴らしい。
彼の鍵盤はセンスの塊だと思う。
そして彼らは本当に演奏に長けている。
ミュージシャンズミュージシャンと言われる彼らだが、その言葉に深く納得してしまう。
1曲目から最高にクールで、ファンキーなグルーヴ感が最高!!
どの楽曲もとにかくカッコいいの一言に尽きる。どうしてこんなにカッコいい曲を作れるのだろう…と夢中で聴いていた。
そしてみんな大好きであろうLong Distance Love。切ないメロディと歌詞、ローウェルジョージの味わい深いヴォーカルに静かに聴き入ってしまう。これにはハートを撃ち抜かれてしまった。そしてギターの音に心を委ねる。
コーラスワークも素晴らしい。
これまでに何度リピートしたことだろう。
リトルフィートのアルバムは3枚目のDixie Chickenが最高傑作と言われている。もちろんDixie Chickenも大好きなアルバムだが、自分の中では『The Last Record Album』に強い思い入れがある。
リトルフィートは初めて聴いた20代の頃からローウェルジョージのルックスも含め、ヴォーカルやギタースタイルまで全てが好きなのだ。
好きなバンドやミュージシャンはたくさんいるけれど、ここまで想いが深いのは珍しい。
たぶん、私はローウェルジョージに終わらない恋をしているのだと思う。
この気持ちはこれからもずっと続くだろう。
ちょっと乙女チックなことを言ってしまいました(笑)。クスッと笑ってください。
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