相性占のこと:YOD
完璧な相性というのは存在しない。
というか、完璧な相性っていうのはすごく難しいんですよね。
好みの問題がある。
どんなに穏やかで葛藤がない楽な関係でも、スパイス効いてないと何も感じなくてむしろなんだかなーとぼんやりしてしまったりする人だっている。
むしろなんか上手くいかないのにどうしても離れられない相手、
何かを向上させるために出会ったかのような相手の元にはどれだけ喧嘩しても戻ってしまう。
本日はそんな複合アスペクトYODについて一つ。
ホロスコープは円形で表され、星々がそれぞれの位置に配置されます。
円と言ったら円周上に存在する3点を結んで出来る図形、三角形ですよね。
若かりし頃、あの点PとかOとかの落ち着きのなさに苦しんだ人もいるのではないでしょうか。
つむはホロスコープを見ているといつも交差する点と円周上の点が織りなす図形の重なりに、
懐かしさを感じます。
大体ああいう問題だとエッ?ここですか?って所の角度を出せとか言ってくるものです。
ホロスコープ上での図形で、一番メジャーなのは葛藤がない、調和のアスペクトであるグランドトラインでしょうか。
外角120°のトラインが3つの星同士で3つ形成され、正三角形を形づくります。
相性占で用いるとこれはめちゃくちゃ穏やかな関係と言われていますね。
が、もし問題が生じたとしてもその中で調和してしまうので変更が加えづらい関係のようです。
三つの星のうちの一つに180°となる惑星が配置していると、その調和のエネルギーを外に向けて打ち出すことができるため突破口となるとかとか。
対照的に課題を突きつけられてゴタゴタしているのに課題が終わるまで全然出られない関係もあります。
これがYOD。
YODは底辺が60°のセクスタイルとなる惑星が配置され、どちらも頂点とは150°のインコンジャクトとなっています。
インコンジャクトとは、関係がないという関係があるアスペクトです。
んぇ?ってなるじゃないですか。
そんな感じです。理解できない、だけど関係がある。
相性占であるシナストリーでは誤解や摩擦を生じるなんて言われているようです。
YODはそんな誤解や摩擦によって躾けて能力を伸ばすアスペクトです。
つむがnoteを始めるきっかけである、Tone.さんが先日書いていたこちらの記事。
これは物凄くYODの関係を表すような言だなーと常々思っていました。
これは実に共感。
他人なんてどんなに近くても何考えてるか基本よくわからないもんですもんね。
え?何がどうなってそうなったの?
そんなことも日常茶飯事。
でも、心から惹かれるなら理解出来ないまま捨て置くことはできないんですよねぇ。
さて、YODには修行、訓練、躾の意味があります。
底辺の惑星が頂点の惑星を躾ける。
やがて頂点の惑星は鍛えられて、示される極々一部の分野について強くなります。
が、躾が終わるまで絶対に外に出られません。
これは『宿命』とも言われる配置であり、
この関係があればエンカウントしたが最後、互いに課題が達成されるまで出してくれません。
出ようとしても「コラ!」と連れ戻されてしまいます。
なので結婚して長く続く夫婦にはこの配置があることも多いとかとか。
定められた試練を共に乗り越え、指さされた目的に向かう。
まるで天が定めたような夫婦。
そんな夫婦には喧嘩が多く、星の配合が強い物であればかなりしんどい。
お互いに全然理解出来ない要素だからね。
だけど課題を達成するまでに何度となく繋ぎ直されてきた絆は、
課題のない関係よりも強くなるようです。
しかしそこまで持っていけるほど続けられるかどうか、
試練は気づき解決に向かうまで続きます。
つむとつむの夫のシナストリー 、コンポジットでもこのYODがあります。
見つけづらいので今までグランドトラインとかカイトとかしか目に入っていませんでした。
が、2個もある!
つむの金星頂点-夫の金星-夫の水星
夫の水星頂点-つむの金星-つむの冥王星
水星はコミュニケーション、
金星は愛や好みや楽しみ、
冥王星は支配や執着を表します。
星の配合は基本的に可愛らしいものです(冥王星はアレだけど)。
うちはコミュニケーションについて致命的な問題を抱えていました。
夫の愛情表現の会話は、つむからすると???です。
口が悪いので内容もアレですけど、声が小さくて聞こえない。
うちの旦那は良い声だけどえらい声が小さい!
初期は特に蚊?くらい小さかったです。
つむ耳あんまり良くないんですよね。
なんとか聞き取りたいつむの深い愛は夫からは支配的にもにも見え、なぜそうするのか知覚することは難しかったでしょう。
何度も喋ってるのに際限なく聞き返されてムキー!なのもやむなし。
マジで聞こえなかったんだ…
聞き取れるまでに時間がかかります。
お互いにイライラしてきます。
このせいで互いに「きっと自分のこと好きじゃないんだ」「小バカにしている」「きっと理解してくれない」とか互いに飛躍してしまったこともあります。
よく聞こえないだけでこんなに弊害がある。
誤解というのは本当に厄介なものです。
当然喧嘩が多くなります。
小さなことなのに積もり積もって根が深くなる。
だけど気になって離れられない。
だってなんか言ってるから…
だって何度も「もう一回」って言われるから…
最近は漸く静かなところでなら聞き取れるようになってきました。
旦那も少し声を大きくして話してくれます。
嬉しい。
聞き返す時は雑音が過ぎ去ってから聞き返し、
「雑音にかき消されて内容が聞こえていない」ことを穏やかにアピールするようにして耳を近づけます。
「腹に力入れて声出して言ってみて」じゃ、確かになんだか冷たいね。
書いてて思ったんですけど、確かに愛って耳を持って近づけて聞くことなのかも。
理解のための努力。
すると「この人すごいお喋りな人だったんだな」って気づいたりして。
夫も何度も聞き返す理由に気づいてくれているといいな。
結構奥深い相性です。YOD。