【マスターデュエル】キマイラ(ホルス/ユベル出張型)

なんかすごい勝てたので備忘録として。2024/7/12時点のMD環境の話です。

キマイラとは

いっぱい融合でまぜまぜしてリソース確保しながら相手を封殺するデッキです。カードに書いてある効果だけ見ると何をするデッキかよくわかりませんが、いろいろな要素が噛みあい、妨害性能はとても高いです。

デッキレシピ

【メインパーツ】
幻爪の王ガゼルx3
コーンフィールド コアトルx3
ミラー ソードナイトx3
大翼のバフォメットx3
合成獣融合(キマイラ・フュージョン)x3
-EX-
幻獣王キマイラx2
幻獣魔王バフォメットx1
幻想魔獣キマイラx1
ガーディアン・キマイラx2

【魔玩具出張】
エッジインプ・チェーンx2
魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)x3
融合x2

【ホルス出張】
ホルスの栄光ーイムセティx2
ホルスの祝福ードゥアムテフx1
ホルスの先導ーハーピx1
王の棺x1
-EX- ランク8で出す先
No.90 銀河眼の光子卿(ギャラクシーアイズ・フォトン・ロード)x1
真血公ヴァンパイア(ジ・アンデット ヴァンパイア)x1

【ユベル出張】
ユベルx1
スピリット・オブ・ユベルx1
ナイトメア・スローンx2
-EX-
ファントム・オブ・ユベルx1

【その他妨害札など】
エフェクト・ヴェーラーx2
増殖するGx3
灰流うららx3
PSYフレームギア・γ(ガンマ)x2
PSYフレーム・ドライバーx1
原始生命態ニビルx1
深淵の結界像x1
墓穴の指名者x2
無限泡影x2
-EX-
共命の翼ガルーラx1
マグナム・ザ・リリーバーx1
PSYフレームロード・Ω(オメガ)x1
厄災の星ティ・フォン(ロギアステラ ティ・フォン)x1
魔界特派員デスキャスターx1
S:Pリトルナイトx1

区分で分けて書いてみたけどわかりづらかったらすまんね。
デッキ枚数が48枚と多めですが、私の扱うデッキは大体が45~50枚デッキです。40枚に収めたい場合はなんか頑張って減らしてください。僕はこれ以上減らせません。

カード採用理由

【メインパーツ】
基本フル投入です。大翼のバフォメットは素引きすると重いので、1枚減らすのはありかもしれません。
融合先ですが、幻獣王キマイラやガーディアン・キマイラは2体目を出したい場面があるので2枚採用です。その他は1枚です。2枚目や3枚目が欲しくなる場面は既にリソースを使い切ってることを意味しますので潔くサレンダーしてください。

【魔玩具出張】
魔玩具補綴の2枚サーチが雑に強いです。ただしサーチ先をデッキから引ききると腐る点や、サーチしても融合で混ぜるモンスターがいなかったり、リソース回収ができず次の展開に繋がらない場面もたまに出くわします。
魔玩具補綴を2枚に減らすのはありですが、他は2枚ずつが安牌です。

【ホルス出張】
ホルスはその能力を発揮できればとんでもなく強いのですが、大抵の場合は対策されて何もできずに封じられる場面がほとんどです。本デッキにおけるホルスの役割は、

  1. 妨害を吐かせるための的役

  2. エッジインプ捨てや真血公による展開補助

  3. ドゥアムテフで獣族確保する

  4. 銀河眼の光子卿で蓋をする

  5. 打点および王の棺効果による墓地送り

  6. その他

となります。上ほどその役割が大きいです。
相手からするとホルスは真っ先に解決したい相手であり、特に王の棺は効果が及ばないうちに除去したい奴ナンバーワンです。
キマイラデッキにおいてはホルスが通るよりメインギミックを通す方が強い盤面を構えられることがほとんどです。
あとは単純に腐った手札をホルスに変換できる効果がマッチします。魔玩具補綴はよく腐りますし、PSYフレーム・ドライバーくんは言わずもがなです。ユベルとも合います。また、ミラー ソードナイトを意図的に墓地に送りたい場面も稀にあり、相性は非常によいです。

とはいえ、手札にいっぱい来られても困ります。ホルスたちは使い切りと割り切り、王の棺は1枚のみ採用。王の棺は割られた時点で既に役目を果たしていますので、ホルスを維持する必要はあまりありません。

【ユベル出張】
スローンでスピリットを割り、スピリットの効果でユベルを出し、そのままインチキ融合でファントムを出します。これでモンスター効果1妨害。キマイラが苦手とするうららを吐かせることや、展開が伸びた後のニビルケアなどになります。
ユベルは悪魔族なので、手札に来ても混ぜてしまえばよいです。また、幻獣魔王バフォメットでもう一枚のユベルを落とせばファントムを出せますので、深淵の結界像との選択にはなりますが、刺さらなさそうな相手にはこちらの方がよかったりします。
スピリットの効果で出したユベルを悪魔素材の融合として使うのもありです。ただしその場合はファントムの召喚が一手遅れるので、刺されると展開が止まる場面では控えるべきです。

【その他妨害札など】
増G、うらら、墓穴は特にコメント不要。破壊トリガーが多い現環境はニビルが刺さることもあり、1枚刺しています。
ヴェーラーと泡影ですが、ドロー後すぐに使える点やガーキマ素材にできる点でヴェーラー有利、モンスター効果ではないため無効が効きづらい点で泡影有利です。相当悩んで2-2に落ち着きました。
ガンマは元々ホルスと相性がよく、ミラー ソードナイトの効果発動後に盤面が空になるのでメインギミックとも適正ありです。運よく自ターンに出せた場合はオメガを出してハンデスで相手の心を折れます。注意点としては大翼のバフォメットの①サーチ効果で融合縛りがつくので、ミラー ソードナイトの効果で釣れた場合は大翼のバフォメットではなく幻爪の王ガゼルを出しましょう。
深淵の結界像は、相手ターンに幻獣王キマイラの墓地効果で釣りあげて展開を妨害するのに使います。今は炎属性が強い環境なので相当強烈に刺さります。こいつはそのうち禁止食らうかもしれません。

ガルーラは意外と重要です。悪魔族の比重が大きいデッキなので、手札事故を起こしたときに、悪魔2体を混ぜてガルーラ召喚→大翼のバフォメットをアドバンス召喚とすることで挽回できる場面があります。

デスキャスターも出番は少ないですが、大翼のバフォメットの①サーチ効果を墓地から釣りあげて発動させたい場面などで使います。深淵の結界像の除去を庇える効果もありますが、そこまで盤面が揃うのはレアケースです。

リリーバーは結果として出すことになる場面が多いです。具体的にはサクリファイスエスケープするときや、融合がデッキになく魔玩具補綴が腐ってるときなどです。ガーキマが出せる手札ではない、またはガーキマだと割るのが間に合わない場面などで出すこともあります。少なくとも、積極的に出すやつではないですが、構築からはなかなか抜けない1枚となっています。

リトルナイトとティ・フォンは汎用性の高さで採用。ティ・フォンは出す場面が相当限られているため、入れ替え候補です。

採用しなかったカード

羽根帚をはじめとした除去は積んでいません。理由は、なくてもある程度なんとかなるポテンシャルがあるためです。
キマイラは増G受けが強い特徴があります。少ない展開かつ幻獣王キマイラのハンデス効果で増Gの被害を最小限に抑えたり、また、深淵の結界像釣りあげをはじめとした強烈な展開妨害を持っており、かつ、リソース回収能力が非常に高いため、増Gつっぱしても勝てることがあります。

抹殺の指名者は今回入れてませんが、入れてもいいとも思います。うららが痛いデッキなのでそれを防げる半面、手札事故もよく起こるし、腐ったときの使い方が他の妨害札より劣る点で入れていません。ただ、深淵の結界像を除外しておいて幻獣魔王バフォメットの墓地効果で釣りあげるなんてこともできるので、ありっちゃありです。そんな場面は滅多にないと思いますが。

屋敷わらしが入っていた時期もありました。深淵の結界像の釣り上げ時に墓穴を撃たれる場面に対する回答になります。

超融合はかなり判断が難しいです。間違いなく強いのですが、混ぜ先をEXに入れる必要があることと、超融合が刺さる場面は手札に余裕がないことが多く、コストが思った以上に重いです。

回し方のコツ

基本展開とかは他の方が書かれている記事を見てください。基本的にはミラー ソードナイトのリクルート効果や大翼のバフォメットのサーチ効果を止められたら負けです。
ここを、ありとあらゆる手段を使って通します。そうしたら大体勝ちです。

合成獣融合でサクリファイス・エスケープ

合成獣融合を素引きしている場合は、大翼のバフォメットの①サーチ効果に対するヴェーラーや泡影をサクリファイス・エスケープで回避することができます。合成獣融合が速攻魔法であるためにできる芸当です。
手札に混ぜられるモンスターがいることも条件ですので、ここでもガルーラが活躍することがあります。相手の盤面にカードがないときにガーキマを出すと大損なので、ガーキマしか出せないときはよく考えて出しましょう。

手札融合で幻獣王キマイラを出す

手札に悪魔族と獣族(特にガゼル)、融合の3枚が揃っていた場合はチャンスです。具体的にはガゼル素引きと魔玩具補綴でエッジインプと融合をサーチできた場面などです。
この展開ではnsなしで融合キマイラ+コアトルの盤面を即座に作ることができ、大翼のバフォメットに飛んできたヴェーラーや泡影を弾くことができます。

自己チェーンで本命効果を守る

融合で複数のモンスターを混ぜることによって、融合モンスターの起動効果と融合素材にされた場合の効果のタイミングがよく重なります。これによって自己チェーンが組みやすくなり、本命の効果を手前に持ってくることで相手の妨害を防ぎます。
どう組むかはその時の状況によって変わります。その後の大翼のバフォメットの①サーチ効果をどうしても通したいので、幻爪の王ガゼルの融合素材効果で相手のうららを釣るプレイングも稀にすることがあります。

デスキャスターで大翼のバフォメットを釣り上げる

相手のチェーン待機時間などでヴェーラー等を構えていそうなとき、ミラー ソードナイトから直接大翼のバフォメットを出すのではなく、幻爪の王ガゼルを出してガゼルを的にし、そこから盤面のモンスターを使ってデスキャスターをリンク召喚、大翼のバフォメットを釣り上げるというムーブをすることがあります。
または、ホルスギミック等で盤面が伸びそうなとき、すぐに大翼のバフォメットを出すのではなく、幻爪の王ガゼルで展開を伸ばし、最後にデスキャスターからの大翼のバフォメット釣り上げとすることでより強固な盤面に持っていくこともできます。
いずれも手札運に恵まれた際にしか狙えないのですが、大翼のバフォメットの効果を通すためのテクニックのひとつなので覚えておきましょう。

融合キマイラの盤面維持と、融合キマイラの墓地効果発動タイミングの見極め

融合キマイラは盤面にいるだけで墓地のミラー ソードナイトとコーンフィールド コアトルが妨害札に化けます。これが相当に強く、墓地にいることと除外して発動という点で効果が通りやすいです。
一方、幻獣王キマイラには深淵の結界像を釣り上げる仕事があります。深淵の結界像があまり効かなさそうな相手には、ミラー ソードナイトのリクルート効果に墓穴の指名者を撃たれた際、エスケープする用途で使うこともあります。
幻獣魔王バフォメットは除外モンスターの帰還ですが、基本は効果の発動した幻獣王キマイラを帰還させるのに使います。ミラソとコアトルの墓地効果を嫌った相手が融合キマイラを殴ってきたあと、バトルフェイズ終了時に幻獣王キマイラを帰還させれば相手の目論見が崩れます。

融合キマイラを墓地に送る手段は基本的には融合で混ぜる方法であり、ここが見極めの必要がある部分になります。ガーキマを出したいが融合キマイラが場からいなくなるためミラソとコアトルの効果が使えなくなる、といった具合です。

あとはほとんどありませんが、融合キマイラの効果が無効化されると「有翼幻獣キマイラ」ではなくなり、ミラソとコアトルの墓地効果が使えなくなる点は覚えておいてください。

幻想魔族は戦闘破壊されないし戦闘破壊できない

使いたてはよく忘れます。アクセスコード・トーカー等で盤面を更地にされ、バトルフェイズに入ったあとに幻獣王キマイラの墓地効果でミラソを蘇生すると、生き延びられることがあります。

逆に、リトルナイトや結界像、2以下アポロウーサなど、殴って処理したい相手にミラソで殴りに行っても意味がありません。

あとは忘れがちですが、融合で出せる幻想魔獣キマイラも幻想魔族です。

妨害を全て吐かせたあとに幻想魔獣キマイラで殴り勝つ

融合で混ぜた数だけモンスターに攻撃できる幻想魔獣キマイラで殴り勝つ場面は結構あります。理由としては今の環境はどいつもこいつも破壊にトリガーして動き出したり墓地に行くとメリットがあるやつばかりだからです。特に炎王スネークアイは戦闘破壊にも反応するので、墓地に送らずLPを削り切る幻想魔獣キマイラはまさに切り札となります。

こいつを出して殴り勝つ場合は、勝つための道筋を逆算する必要があります。幻想魔獣キマイラ自身が特に妨害耐性を持っていないこともあり、相手の妨害を吐かせ切ることも視野に入れて計算しなければなりません。このデッキで一番頭を使う場面ですので残り時間には注意。
よく頭を悩ませるのが、リンクリボーや王の棺の処理です。フィニッシュが無理そうであれば出すのを諦め、次ターンに備える判断も必要です。

融合素材には融合キマイラと幻想魔族が必要であり、今MDは幻想魔族の数が非常に少ないこともあって、リソースを消費した後半に出すことの多いこいつは2~3体しか混ぜられないこともよくあります。
大翼のバフォメットの②の効果も使い、1体でも多く幻想魔族を盤面と手札に用意しましょう。ミラソとコアトルの無駄な消費はご法度です。

重ねていいますが、幻想魔獣キマイラは幻想魔族です。攻撃力5000越えの相手だろうが、自身のLPが残っているなら殴りに行って問題ありません。また、最後の一撃は幻想魔獣キマイラである必要はなく、キマイラで3回殴ったあとに、横にいるガーキマで殴ってフィニッシュという場面もよくあります。

ちなみに相手から殴られた場合も同じく相手を無効化&攻撃力0化できますが、そのような場面はほぼありません。一応、融合キマイラの墓地効果で蘇生することができ、相手のフィニッシュを抑える効果はありますが、そのような展開になっている時点で負け濃厚です。

後攻でどう勝つか

拮抗勝負などの明確なまくり札は採用していません。決まれば強いですが、もはや現環境は拮抗勝負だけではひっくり返せないほど激化しています。
そうなると、手札誘発で事前に展開を抑えるしかありません。
幸い、キマイラは事故率がそれなりに高い分、伸びしろも大きいデッキなので、手札運に恵まれれば妨害を乗り越えて展開できるポテンシャルを秘めています。
デッキ枚数が膨れようが、手札誘発を多めに採用しているのは、後攻でも勝つためです。妨害を撃つタイミングは勘と経験によるものなので、あえてここでは書きません。

どうあがいても負ける相手

特殊召喚頼りなのでメタビートに先攻を取られて結界像などを構えられると手も足も出ません。
除外に対する耐性も高くなく、ホルスギミックをはじめとした大半のカードが腐ります。リソースを絞りきって出したガーキマで次元を割るくらいしか解決方法がありません。
クシャトリラ・ユニコーンに融合キマイラを飛ばされるのもきついです。
ティアラメンツ相手は、相手が闇主体&破壊がメリットになるので相性が悪めです。
炎王相手も破壊トリガーが多く、思ったように動けません。
総じて破壊に耐性を持っていたり、利敵行為になる相手は苦しくなります。
融合主体であるため、烙印相手では急に混ぜられていきなりミラジェイドを出されます。対象を取らない除外をフリチェで撃ってくるので、ミラソのサクリファイス・エスケープ等も効きません。

あとは単純に手札事故で全く動けない場面がよくあります。
まぁこればっかりは仕方ありません。

最後に

MDでキマイラを使い始めて数か月たちますが、トップTierとまではいかないまでも、かなり強いデッキだと思っています。
まだまだMDに来ておらず、相性のよいカードは沢山あるようなので、伸びしろも残っています。
自分でもびっくりするような展開ルートが見つかることもあり、奥の深いテーマともいえます。
炎環境にうんざりしている方は選択肢のひとつとして是非。


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