
ALL TIME BEST 矢沢あい展
矢沢あい展に行ってきました…!
ALL TIME BEST 矢沢あい展
新宿高島屋
2022年7月20日~2022年8月8日
会期短いですよねーーー
うっかりしてて、せっかく有給をとったのにチケットが取れなかったんです。。。(それでその日は萩尾望都SF原画展に行きました…)びっくりです。
でもなんとか土日のチケットがまだ残ってて、無事いけました…当日券もあったけど入れるかわからないですもんね…
っていうかそんな感じで、熱気がすごかった…!
入場時間にふらっと行ったら入場整備用の列ができていて「〇時からのチケットをお持ちの方ご入場くださいー!」と案内係の人たちが対応してる。。。
列に並んでいると ああ、矢沢あいは今もなおこんなにも人を惹きつけるのだ… となんだか感極まってしまい一人うるうるしていました。泣くな…!( ;∀;)Aフキフキ
男性客が思ったより多かった!
男性一人で来ていたり、友達どうしで来ていたり。
「これ好きだった」と言ってパラキスの絵を指す男性二人連れ、など!
パラキスはZipperに連載してましたもんね!やっぱりおしゃれだよね!
ほかにも、ほんとにノブみたいな破れた白ロンTとジーンズ履いてる人とかも!

矢沢あいの原画を初めて見たのですが、、綺麗すぎて凄さがわからない。
ペンが綺麗というか、原稿の余白がちゃんと白いという綺麗さ。
クラスのめちゃくちゃ絵うまい女子のめちゃくちゃきれいなペン画、、みたいな。
矢沢あいの画風が大きく変わったのは「天ない」だなーと思うのですが、矢沢あいの画のポップさが確立して以降、漫画界でも主線のはっきりした画が流行った気がします。矢沢あいからというか安野モヨコの流れもあったと思いますが。

下書きからもう、そのまま。ペン入れてもあんまり変わらないですね…!



あと矢沢あいといえばデジタル併用ですが、背景切り貼りしてるであろうNANAの原稿などをもっと見たかったけど人が多くてじっくり見れませんでした…

「イントロ」…。漫画にイントロってあるの?って思うでしょう。わたしもちょっと思います。でもNANAにはあるのだ、イントロが。(イントロって呼ぶのは知らなかったが)
NANAを読んでいた者はこの風景を示されると皆、「ねえ、ナナ」とNANA構文を繰り出すことができるのだ。

わたしは「下弦の月」リアタイ世代です。
「下弦の月」おもしろかったです〜ちょっとオカルト入ってて怖かったし、あと屋敷に閉じ込められる美月という女子高生の虚無感とかどこにも行くあてのない感じ…あれは時代の空気だったと思います。
「ご近所物語」の頃と打って変わって、夢も希望もいだいていない、いだけない、普通の高校生が描かれているんですよね。
その心の隙間に、時間を超えて現世をさまよう孤独な魂が入り込んでしまうのです。。
不景気で、明るい未来が描けなかったこの時代は物語を作るのが難しかったのではないかと思います。「ご近所物語」のもつようなエネルギーにリアリティを見いだせないターンに入っていたのでは。この「下弦の月」で描かれる柵に囲われた世界の閉塞感が不思議なリアリティを読者に与えたのではないかと思います。



物販コーナーにたどり着くと大きな買い物袋を渡され(全員に渡してくれてる)たものの、グッズをコレクションする意欲がまったくわかなくて迷いに迷った挙げ句「NANA」の最新巻(21巻)を買ってしまいました。。
でも読んでみたら読んだことあった。コミックスに入ってない最新話も本誌でちょっと読んだかも…。

「NANA」のコミックス表紙、21種類あるんですが、これって1巻から順にみていくと、朝ナナたちが起きて部屋を出て、ふたりが休日お出かけして過ごすようすが続けて描かれているんですよね。
コミックスを買っていた頃、ふたりは最後どこに向かうんだろう?と気になっていました。
21巻は昔読んだときはナナたちのアパートの近くの川辺かと思っていたのですが今回よくよく見ると、、線路沿い??道も舗装されてない?
気になって1巻からネットで書影をみていくと、、
「NANA」6巻 けっこう序盤で新幹線(特急?)に乗っている…!
「NANA」8巻 古着屋さん巡りかなーと思ってたけどコート買ってるの?!
「NANA」9巻 厚着になってる!
映画みてカラオケ行って…
これナナの地元に遊びに行ってるってことなのかなー。
でも21巻、レンの事故でレンたちの地元に飛んだ奈々は
いつか見たいと思ってた
大好きなみんなが生まれ育った町
こんな理由で来たくなかった
と言ってるんですよね。
表紙に描かれた時間の中では、奈々はナナと一緒にみんなの生まれ育った町を見に行けてるのかな、と気になります。(ふたりの行き先はまだはっきりわからないけども)
切ない気持ちになってしまいました。
それにしても矢沢あい展、
ついに…!と思いましたが2022年夏の一大トピックでした。(秋にはベルばら展がありますね…!)
矢沢あい展をやってくれて、
ほんとにありがとうございましたーー😭