Catgender(キャットジェンダー)
英語のジェンダーは本当に色んなアイデンティティがあって面白い。
『ノンバイナリー』でも『中性』『無性』『両性』『ジェンダーフルイド』だけじゃなく「私の性別はヴァンパイアです!」とか「私の性別は空です!」と自認する人がいる。めっちゃ個性豊かじゃん(笑)。
そういうのはまとめて『neogender(新しいジェンダー)』って呼ばれていて、その中でも多く見るのが『catgender(キャットジェンダー)』。
簡単に言えば、
キャットジェンダー …… 性別を猫のようだと感じる。
といったものだけど
「え!?猫ってオス・メスあるよね!?どういう事!?」ってほとんどの人は疑問を持つと思う。(私も思っていた)
そこで色々調べて、こんな説明が見つかった。
猫のように
「遊び心がありながら」=性自認が気まぐれで(一種のジェンダーフルイドのようで)、
「よそよそしい」=既存の性別概念に結びつきを感じず、
「一種の神のようなもの」=真の性別ははっきりとは分からない所に存在する(ツクヨミみたいな?)
ってことなのかな?
『性別』には体の性を表す『sex』と心の性を表す『gender』があって、基本的にはgenderは「心の中にある自分の身体的性(=sex)の感覚」だけど、
キャットジェンダーの場合は心の中に「猫の身体的性(=sex)の感覚」があるわけではなく、「猫の性自認(=gender)の感覚」があるというように思えた。
説明の中に出てきた『kin』というのはある種の自己投影で、『catkin』は自分が猫であるかのように感じる事を指す。(もともとkinは「親戚」という意味で、猫と自分自身に “精神的な” 血縁関係を感じることをcatkinという。)
猫がどのように自身の性別を認識しているかは分からないもので、そういった存在と自分の内面を同一視しているのだから、ジェンダーそのものは「わからない」となる。
「私の精神は猫であり、(猫に性自認があるのかどうかは分からないので)私の性自認ははっきりとは分かりませんが、ただ猫のような内面を感じます。」みたいな。
ただのクエスチョニングではなく「猫の性自認のように不明」という例えを使った性自認。
たぶんcatgenderの人達は特定のオス猫あるいはメス猫と自分を同一視しているわけではなくて、「猫」という大雑把な概念を自分の内面に近いと感じているような気がする。
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