2023 春休み 〜有馬&関西旅〜 夜行バス記を添えて
3月16日(木)〜3月20日(火)の五日間で高校同期10人ほどと有馬温泉と関西(大阪と兵庫)の観光をしてきました。帰りには夜行バスにも乗ったので、そのことについても書けたらなと思います。
旅行編
1日目
東京駅発の午前8時半の新幹線で関西へ向かう。数週間前までは特に予定もなく、惰性に身を任せ、日の出の少し前に眠るという生活をしていたが、この旅行の一週間前あたりから東京観光(東京に一年住んだはずが初見の場所が多くあった)や富士急へ行く予定があったため生活習慣はかなり正常に近づいており、最難関かとも思われた午前6時起床は難なくクリア。
駅で友達と合流して駅弁を買う。「紐を引き抜くと温かくなるお弁当」に惹かれ、仙台の牛タン弁当を購入。「関西の食べ物はきっとここからの五日間のどこかで食べるので、行き先と逆の仙台の駅弁を買ったのは得策だ」みたいなことを話す。
実は新幹線に乗るのは今回が初めてだったので、その速さにかなり驚いた。軽くお喋りをしながら弁当食べて、少し本を読んでいたら目的地の新神戸駅に到着。文明を感じた約三時間だった。
まだ他のメンバーとの合流までは時間があったので三宮でおしゃれなラーメンを食べた。貝の旨味が効いたスープのラーメンでとてもおいしかった。
食後、三宮で他のメンバーと合流し、有馬温泉へ向かう。(昨年の夏に訪れた草津温泉よりもアクセスが良かったのが嬉しかった。)
宿についてだらけていたらかなり時間が経っていて、外の飲食店が殆ど閉まっていた。結局夜はコンビニで済ますことになった(カツ丼と麻婆豆腐を食べた)。丁度WBCの日本対イタリアの試合がやっていたので、宿のテレビで観戦しながらごはんを食べた。
夜ごはんの後、「金の湯」という温泉に向かった。赤っぽく濁った湯を見て、「the 温泉って感じがする」と思う。久々の温泉はかなり良かった。加えて、自宅には湯船がないのでより温泉が格別に感じた。
風呂上がりにコーヒー牛乳を飲み、最高の気分で1日目は終了。
2日目
泊まっていた宿の浴場が朝は7時半から9時半まで空いているということだったので、8時くらいにお風呂に行けるよう起床。露天風呂がついていてとても良かった。
昼前からは有馬温泉の一帯を散策(食べ歩き)。ミンチカツを食べたり、蕎麦屋さんで十割そばを食べたり。おやつにはジェラート(六甲プレミアムミルク、ありまサイダー&レモン)や炭酸せんべい(賞味期限5秒って言ってた(ほんとに5秒間くらいは食感が違っていて面白かった))を食べた。
昼過ぎからは少し山を登って六甲山ロープウェイの駅へ向かい、それに乗って六甲山の上の方へ。ロープウェイからの眺めは壮観で、意外と角度があったりして少しアトラクションのようにも感じて楽しかった。六甲山では六甲枝垂れという展望台に登り景色を眺める(天気は若干曇り気味だったので遠くまでは見えなかったが十分良い景色だった)。
この日は19時から宿でごはんを食べることになっていたので、六甲山から降りてきてから夕食までの間に「銀の湯」でお風呂に入ることにした。昨晩の「金の湯」とは少し違い、どちらかというと銭湯のような雰囲気があった。サウナで汗を流し、お湯に浸かる。最高。風呂上がりにはコーヒー牛乳ではなく、「ありまサイダー」を飲んでみることに。炭酸が強めで美味しいサイダーだった。
宿に戻る途中、有馬温泉の泉源の脇を通る。湯気を吐き出しながら赤く照らされている泉源は禍々しい雰囲気を漂わせていた。どうして真っ赤にライトアップすることになったのかが少し気になりつつ(有馬温泉が「赤湯」とも呼ばれているからっぽいなと思ったりしながら)、宿へ。
19時、部屋に鍋と食材が届けられる。皆で鍋を囲んで夕食が始まる。一通り出された食材を食べ終わったところで、近くのコンビニに買い出し班が派遣されて、雑炊用のレンチンでできる米やうどんを入手。(雑炊に焼き鮭を入れるのがかなり美味しく、今度自分で鍋をする時の参考になった)
残りの出汁の量と追加するべき米、うどんの量を明らかに見誤り、最終盤にはレトルトカレーとうどんと少しの出汁でカレーうどんを作った。ほとんど鍋感はなかったが、とても美味しかったので良しとする。買い足した米の量が明らかに過剰で、翌日の朝食がレンチンご飯一パックに決定したがこれも良しとする。
豪勢な夕食だったが食べることに夢中で写真を一枚も撮っていなかったことが、これを書いている状況では少し悔やまれる。どうせならここで写真を入れたかった。
食後に雪見だいふくを食べたり、大富豪をしたりして2日目終了。
3日目
今日で有馬温泉からは離れる。あっという間の二泊三日だった。朝は昨日と同じく宿の浴場へ。昨晩食べられなかったレンチンご飯をナナチキをおかずにして朝食とする。
正午少し前にチェックアウト。駅までの道中で温泉まんじゅうを食べる。熱々のまんじゅうはとても美味しかった。やって来た時と逆を辿って三宮へ移動し、駅付近で昼食を食べる。
ローストビーフ最高!
昼食を終えて一旦三宮を後にし、アメ村へ向かう。とは言っても私は「古着ってなんかよくわからない」勢なため、一通り街の雰囲気を感じた後、近くのオタロードで色々なお店を案内してもらった。自分一人ではなかなかキャラグッズやゲームの売っているお店とかには行かないので良い経験になった。
その後、個人的には今回の旅の大きな目玉だった「歴史を刻め 本店」へ。約一時間並んで冷えて疲れた体をニンニクとアブラが癒してくれた(?)。久々の二郎系を堪能して身も心も満たされる。近いうちに世田谷店にも行きたいという思いを固めて、3日目終了。
4日目
この日は再び六甲山へ向かい六甲アスレチックパークへ向かうことに。二日前にはロープウェイに乗って有馬から六甲山へ向かったが、今日はケーブルカーに乗って二日前とは逆方向から六甲山上へ向かう。ケーブルカーはロープウェイとは打って変わって、山の中を進んでいく感じがあって楽しかった。六甲山上からはバスでアスレチックパークへ移動する。車道のすぐ横が崖のようになっている道をくねくねと進むバスに乗って、バスの運転手の凄さを体感する。
アスレチックパークに到着。
そり滑りのコーナーで滑っている人々を眺めていると、身長が2m30cm程はありそうな男性を見かける。今年一驚いた。
足漕ぎボートに乗った。ここ最近歩く以外でほとんど運動をしていなかったので少し漕いだだけで太ももがパンパンになる。気力を振り絞って漕ぐが、スピードは出ない。降りるとしばらくの間膝が笑っていた。その後、「マッスルアスレチック de kairiki 」へ。初めの方はまだ良かったものの、途中からは腕で自重を支えられなくなり、簡単なものしかクリアできなくなってしまったが、数年ぶりにこういうアスレチックで遊んだのでかなり楽しかった。明日以降の筋肉痛を悟りながら、次は「水上アスレチック wonder amenbo 」に向かう。流石に落水すると寒そうだったので、落水しなさそうでかつ面白そうなアスレチックを選びながら進む。「de kairiki 」と同じような内容のアスレチックでも足元に水があるだけで緊張感が高まって楽しかった。水に落ちるのも楽しそうだったので、もしも次に行く機会があるなら(このアスレチックパークに限らず)、もう少し暖かい時期にしたいなと思う。あっという間に閉園が近づき、やってきたバスでケーブルカーの駅へ戻る。行きの時には気付かなかった駅の展望台に登り、神戸や大阪の街を眺める。
下りのケーブルカーからも山や木々の隙間から良い景色が見えた。
日も暮れてお腹も空いてきたところで中華街へ向かう。食べ歩く前にお店に入り、天津飯とラーメンを食べる。角煮まんの亜種的なやつや小籠包、胡麻団子を食べ歩いて気持ち良く4日目終了。
5日目
最終日。昨日のアスレチックパークの影響で全身筋肉痛かと思われたが、意外にも脚部はそこまで筋肉痛になっていなかった(腕や背中はしっかり筋肉痛だった)。22時の梅田からの夜行バスで東京へ帰るので、それまでの間大阪観光をすることになった。
まずは昼食に難波付近でお好み焼きを食べた。メインロード的なところには恐ろしい量の人がいて、どの飲食店もかなり混み合っていたが、そこからほんの少し離れた店でほとんど待たずに入れたので少し得をした気分になった。商売における立地の重要性を感じる。お好み焼きと焼きそばととんぺい焼きを食べた。大阪っぽい。どれもおいしかった。
昼食後、大阪城に行くことに。
広大な石垣や堀を見ながら天守閣へ向かう。天守閣は迫力があってとても綺麗だった。
天守閣をしばらく眺めて、公園内にある梅林へ。三月も中旬に入っていたのでほとんどの梅は咲き終わっていたが、まだ咲いていた何本かの梅の木を見る。数は少なかったが綺麗だった。ふと東京に戻ったら桜が咲いていたりするのかなと思う。
夜行バスの出発に向けて少し早いが梅田方面に行くことに。夕食の時間にも早かったので、梅田スカイビルから大阪の街を見渡す。良い景色だった。
夕食にはステーキを食べ、あとは夜行バスの時間を待つのみ。「帰るまでが旅行」かもしれないが、5日目は(ほぼ)終了。
夜行バス編
ここからは、夜行バスの休憩時間等に書いていた文章を整えるような形で夜行バスの感想を簡単にまとめていきたいと思います。
乗車
21:50、乗車。ワクワクするような緊張するような気持ち。取り敢えずスマホをUSBポートに繋いで充電しておく。
隣には5、60代の男性が座った。座るとすぐに前の座席の背面のテーブルに缶ビールとローストビーフを出した。
しばらくしていよいよ発車。アナウンスで車内が禁酒・禁煙であるとわかる。隣の男性は焦って缶ビールを飲み干し、片付けた。ちょっと面白かった。トイレ休憩は途中に3回あって1回目は0:30あたりらしい。
窓のカーテンは閉まっていて、前方も走行中はカーテンが降ろされるので多少閉塞感を感じる、という第一印象を受けた。
眠るにはまだ早い時間だったので本を読んだり、Twitterを眺めたりしながら暇を潰す。梅田からもう二つ乗り場を経由して、バスは完全に消灯。相変わらず眠るには早い気がするが、スマホの画面の明かりもそこそこ目立ちそうな気がしたので、イヤホンで音楽を聴きながらぼーっとする。1回目のトイレ休憩の後からは眠ろうかな、となんとなく計画を立てながら0:30を待つ。
1回目のトイレ休憩
土山サービスエリア。10台近いバスが停まっていて、その乗客たちがぞろぞろと歩いている。昔、サービスエリアのトイレの数が妙に多いと思ったことがあったが、深夜に休憩で使われるからなのか、と推測する。
休憩時間は20分。ここまでは眠らずに座っていただけなので、まだ体がバキバキになっていたりはしないが、取り敢えず体を伸ばす。10分くらいは外にいようかと思ったが、想像よりも寒かったので5、6分で撤退(途中、車内は暑いなと感じていたので冷たい風にあたれたのはかなりプラスだった)。
一緒に乗っている友達が「喉がガビガビ」的なことを言っていたが、言われてみると喉が乾燥しているような気がする(飛行機で寝た時のような)。次の休憩の時には私も喉がやられているかもしれないな、と思う。
バスの中が完全に消灯されると明かりが気になるので休憩時間のうちにその時に思ったことはある程度書き溜めておこうと決意する。
ここまで書いたところで前方のカーテンが閉められる。0:49、間も無く出発。
完全消灯。寝る。
2回目のトイレ休憩
3:02、車内に灯りがついた。遠州森町パーキングエリア。今回の休憩時間は13分間。
深くはないがある程度睡眠を取れた。一旦トイレに行く。
バスに戻ってきて、先程の休憩後から外していたイヤホンをつけるかどうか少し迷うが、外していた状態も悪くなかったので差し当たってはつけないままにして、眠れないようなことがあったらつけてみることにしようと決める。
殆ど寝起きのような状態でぼーっとしていると早くも消灯時間がやってきた。もう特に書くこともないので再び眠ることにする。
3回目のトイレ休憩
クリープ現象で進んでいる感じと停車している静けさで目が覚めた。5:27。5:45までの休憩に入った。場所は海老名サービスエリア。だいぶ東京に近づいてきている。一回目の休憩と二回目の休憩の間に比べると格段に良い睡眠が取れた気がしたので、わざわざトイレには立たずにそのまま休憩時間も寝ていようかと思ったが、ほんの少し心配だったので、一応トイレに行っておく(この文章をある程度は書いておきたかった、というのもある)。バスから出ると、駐車場にズラーっと並んだバス、トラックが夜明けで白む空に映えていた。
ここから東京駅までの約一時間半、寝るか否かを少し迷うが、夜が明けたとしてもどうせバスの中は完全消灯で暗いままなので、取り敢えず目を閉じておくことを決める。
消灯し出発。いよいよ到着が迫ってきた。
到着
6:30、灯りがつき、アナウンス。先程の休憩から意外にも(しっかりとは言わないまでも)眠ることができた。
バスタ新宿に間も無く到着するらしい。カーテンの隙間から少しだけ見える外もいつの間にか明るくなっている。
東京駅まではここから約30分。まだ若干眠気があるが、ここからはTwitterでも眺めて到着を待つことにする。
7:04、東京駅(東京八重洲バスターミナル)に到着、下車。身体がバキバキになるようなこともなく(初めの方で心配していた喉の乾燥も(少なくとも私は)特に問題なかった)、睡眠も1日の活動に支障がない程度にはとれた。一般に言われているような(?)過酷さは感じなかったので安堵する。
マクドナルドでソーセージエッグマフィンとハッシュドポテトを食べ、キャラメルラテを飲む。美味い。
これにて今回の関西旅行の全旅程が終了。良い旅だった。
まとめ
・夜行バスは「快適」と言えるかはわからないが、少なくとも「もう二度と使わない!」というようなものではない。また使うことは全然ありそう。
・隣に他人が座る場合には、どんな人が座るのかによって多少過ごしやすさが変わると思われる(今回の私の場合は特に不満はなく、おそらくベストに近かった)。
・リクライニングは多少倒しておくと良い。寝やすいし腰とかへの負担も軽減されそうな気がする。
関西、楽しかった
今回行けなかった京都とかはまた個人的に行ってみたい。
今度は湯布院とか熱海とかにも行きたいですね。