WARの改善 - RBI と得点の架け橋

要約版

記事では、RE24に基づく出塁期待値がsabermetrics分析の基礎であり、打者の打席前後の出塁の可能性を決定するものであると説明している。 これは選手の攻撃的貢献を評価する基礎となる。

しかし、RBIは打者の真の得点力を正確に反映していない。 なぜなら、走者が得点に貢献することがすでに期待されていたにもかかわらず、打者にはその得点が加算されるからである。

この問題に対処するため、この記事では「RBA(Runs Batted Above)」と呼ばれる新しい指標を提案している。 RBAは、塁上の走者がすでに期待されていた以上の打者の付加価値を捉えることを目的としている。

RBAの指標を用いると、本塁打の平均打点は1.4打点となる。 対照的に、ホームラン1本あたりの平均RBIは1.6であり、RBIには0.2点の過大価値がある。

RBIと打者の真の得点貢献の間のこの超過は、様々な出塁の状況にわたって存在する。 最大の不一致は0アウト満塁の場面で発生し、打者の真の付加価値は2.15打点であるのに対し、RBIは4打点である。

RBAのような指標を取り入れることは、WARや、RBIのような走塁ベースの統計に依存する他のsabermetrics指標の精度を向上させるのに役立つだろう。 打者の真の攻撃的貢献をより的確に捉えることで、これらの高度な指標はより正確な選手評価を提供することができる。

最も単純に、Lead-off batterが直面する状況を想像してみよう。baseは空、0out。1試合平均4.5失点と仮定すると、そのhalf inningには0.5失点が予想される。その前の状態である。
打者は本塁打を打った。runner out後の状態は明らかに同じだが、1点入る。
つまり、状態後はbankの1ランに状態後の得点の0.5を加え、状態前の得点の0.5を引いたもの。
したがって、HRの得点値は1.0、RBIが1である事は当然である。

さて、代わりに1Brunnerがいて0outだったとしよう。このrunnerは40%近い確率で得点できるので、0.40点の価値がある。このイニングの得点期待値は、出塁runner(0.40点)+将来期待される全得点(0.50点)、つまり状態前の得点値0.90点。今、HRがあり、2点が入り、状態後の得点は0.50点。つまり、2点+0.5点−0.9点で1.6点となる。従って、0outランナー1BでのHRの得点は1.6得点。しかし、RBIはその打者に2得点を与える。

RBIは塁上のrunnerに依存するので、得点したそのrunの価値を分けない。runnerは得点を、打者はRBIを得るdouble countのscenarioがある。
この場合、得点したrunnerは0.4点、HRを打ったbatterはそのrunnerに対して0.6点、自分に対して1点を獲得するはず。つまり、2点内、1.6点はHRによる。

RBIは常に全得点に加算されるため、全caseで超過シナリオが発生する。0out1塁の場合、超過得点は0.4となる。そこで、RBIの定義と矛盾しないように、RBA(Runs Batted Above)と呼ばれるrunner自身が既に獲得している打点を上回る打点という指標を並行して作成する。

RBIとRBAの差が最も大きくなる最も得点過多になる状況を見てみよう:0OUT満塁
3B runnerは既に85%の確率で得点している。これが彼の得点価値:0.85点。
2B runnerは得点確率が60%なので、彼の得点価値は0.60点。
そして、1B runnerは得点確率が40%なので、彼の得点価値は0.40点である。
したがって、0OUT満塁の場合の得点期待値は、0.85+0.60+0.40+0.50で、合計2.35。
つまり、0OUT満塁で打席に立った打者は、既にその時点からイニング終了までに2.35点の得点が期待できる状況にある。
彼は満塁ホームランを打った。4点が入り、4RBIとなる。しかし、打者は当然、この4得点全てを評価されるべきではない。
打者はrunnerを出すために何もしていない。何人かの runnerは得点するつもりだった。

では、打者はどのような価値を加えたのか? 
得点可能性が85%だった3B runnerに、打者は0.15打点を加算。
2B runnerは得点可能性が60%だったので、打者は0.40RBAを獲得。
一塁走者に対しては0.60RBAを得る。
そして当然、打者は自ら進塁する事で1RBAを得る。
合計すると1 + 0.6 + 0.4 + 0.15 = 2.15 RBA。これが打者が稼いだ金額である。4RBIは、この4打点における彼の役割を大幅に誇張している。
そして、RBIが打者の貢献をどのように見ているかという事と、RBAがそれをどのように確立しているかということの間には、1.85点の過大がある。

以下は、24の出塁状態によるHRの真価と、RBIに頼った場合の過剰失点である。平均して、HRの得点価値は1.4である。
塁上に平均0.6人の走者がいるため、1HRあたりの平均RBI数は1.6となり、HR1本あたりのRBIを当てにすると0.2余る。

いいなと思ったら応援しよう!