20-80スケール

 こちらはプロスペクト・ハンドブックでも有名なベースボールアメリカの記事を翻訳して、要約したものです。なので、一部文章が削除されたり、移動したりしています。アマチュア選手を見るポイントがわかりやすくまとまっていました。ちなみにハンドブック1冊持っています。

 毎年恒例のprospect Handbookの執筆者は誰一人としてスカウトでは無いが、皆、多くのスカウトと話をして、prospectについてのスカウトレポートを提供している。だから、20~80のscout scaleなどスカウトの専門用語を使われるが、これらのグレードの多くは、速球の球速やスピードなどの測定可能データ(通常は本塁から一塁まで、60ヤード以上のワークアウトで計時される)である。
 速球のgradeは球速だけで決まる訳では無く、コマンドなども重要要素だが、球速100マイルで投げると80グレードになる。速球は、時折現れる最高速度ではなく、平均球速に基づきグレードを得る。
 この10年で球速は着実に向上している。少し前まではMLBの先発投手の平均球速は88~91マイルとされていたが、現在、平均で時速92~93マイルになっている。
 変化球も同様に評価される。打者の空振りが多かったり、変化への食いつきが鋭い程、グレードが高くなる。
 左投手の場合、平均球速がわずかに落ちるため、スケールが1マイル下がる。

リリーフでは1-2マイル(約2-3km/h)を加える。最近はリリーフ80の速球でも、動きとコマンドで時速98~99マイルに収まっている必要がある。

打撃能力は能力でも技術でもあるが、手と目の連係動作、スイングメカニズム、スイングスピードなどの物理的な要素がHit Tools gradeの重要な要素。パワーは一般的に、選手がどれだけ遠くまでボールを打つ事ができるかで測定されるが、試合パワーは、メジャーで予想されるホームラン数(できればキャリア平均)で評価される。

 肩力は、送球の速度と動作を観察する事で評価できる。レーダーガンを使ったトレーニングで測定したり、catcherは試合で測定したポップタイム(捕手のミットに収まった瞬間から、二塁のベースカバーに入った野手のグラブに収まるまでの秒数)で測定する。
 守備はポジションによって異なる要素を考慮するが、適切なフットワークと技術から、ハンド、ショートエリアの素早さ、流動的なアクションなどの身体的要素を取り入れ、最後に直感や先読みなどの微細なスキルを加える。

gradeの説明

20: As bad as it gets for a big leaguer. Think Billy Hamilton’s power.
30: Poor, but not unplayable, such as Edwin Encarnacion’s speed.
40: Below-average, such as Eloy Jimenez’s defense, or Trevor Bauer’s control.
45: Fringe-average. Reynaldo Lopez’s control and Kurt Suzuki’s arm qualify.
50: Major league average. Juan Soto’s speed.
55: Above-average. Nick Castellanos’ power.
60: Plus. Alex Bregman’s speed or Stephen Strasburg’s control.
70: Plus-Plus. Among the best tools in the game, such as Corey Seager’s arm, Patrick Corbin’s slider or
Francisco Lindor’s defense.
80: Top of the scale. Some scouts consider only one player’s tool in all of the major leagues to be 80.
Think of Aaron Judge’s power, Byron Buxton’s speed or Aroldis Chapman’s fastball.

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