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通信制大学の良いところ・悪いところ。学生目線での通信教育の上手な活用法

はじめに

これは、2024年度に新卒として就職活動を行った学生目線での話です。
社会経験が豊富な方やすでに退職された方の視点では、また違った結果になるかもしれません。


通信教育の良いところ・悪いところ

通信教育の良いところ

  • 学費が安い
    通信教育は学費が非常に安価です。
    ストレートで卒業できなかった場合、通学制では残りの単位分だけでも半学期分の学費が追加で必要になることがあります。
    それに対し、通信制では数万円程度で済むことが多いです。

  • 柔軟なライフスタイルの実現
    通信制は、自分で学費を支払うためや、仕事と学業を両立させるために選ぶ人にとって非常に便利です。
    私の知り合いに都会でしかできない仕事のために通信制を選んだ人がいました。
    このように、自分のライフスタイルに合わせて学習を進められる点は魅力です。

  • 多世代との交流
    通信教育では、色んな世代の方がいます。
    通学制では経験できないような、広い世代間での交流が可能です。
    若い世代の斬新なアイデアや年配者や社会人の豊富な経験を通じて、多様な視点からディスカッションするのはすごくおもしろかったです。


通信教育の悪いところ

  • 学習体験の制約
    通信教育では、ディスカッション授業やフィールドワークが少ないです。
    スクーリングの際も予定されていたディスカッションがなくなることもあり、せっかく様々な世代と関わる機会があるにもかかわらず、こうした体験が少ないのは残念です。
    また、研究室(ゼミ)や卒論がないことやYouTube・MOOCや参考書等の独学がしやすい環境が整っている現代、通信教育の学び直しの役割は疑問視されてもおかしくないと思います。
    加えて、通学制と違い、シラバスだけで授業を判断しなければならないため、どの授業が自分に合うかを見極めるのが難しいです。

  • 単位取得の難しさ(モチベ)
    モチベーションを維持するのが難しことが挙げられます。
    試験の結果が返ってくるのが遅いこと、半期ごとに一括で履修するシステムではないので、試験の結果を見越して行動する必要があります。
    また、履修システムの仕様が特殊で、単位習得の上限等でトラブルが発生することもあります。
    また地方でのスクーリングでは、習得できる単位数が少なく、普通に抽選に落選することもあります。
    よって、遠隔地で学習している人は当初の予定通りに卒業できないかもしれません。


・締め切りが厳格
通信教育では、すべてがオンラインで完結するため、締め切りが非常に厳格です。
通学制のように、事務室からの通知や遅延への対応は一切期待できません。
授業料の払い忘れで半期分の学びが無駄になった人もいます。
スケジュール管理や支払期限には注意が必要です。


・就職が弱い
通信制の大学ではゼミやサークル活動が少なく、通学制と比べてアクティブな学生生活を送る機会が限られています。
圧迫面接で「なぜ普通の大学ではないのか」と問われたときは、思わず笑ってしまいそうにもなりました。
私も就職活動には苦労しましたが、外部活動への参加や資格の勉強など力を入れたことを話したことで何とか就職先を見つけて今に至ります。


マイナスばかりじゃないか…

ここまで通信制のマイナス面が目立っていますが、学歴社会日本ではさらに厳しい意見も多いでしょう。
しかし、通信制でも就職活動や仕事が順調に進む人がいます。
それは、通信制の強みを上手に活かし、なぜ通信制を選んだのかをはっきりと説明できる人です。
通信制の特殊な教育環境をうまく活用できる人は、どんな環境でも成功できる可能性が高いですし、継続力や工夫する力があると評価されると思います。


強みを生かして、スクールライフを充実させる

・周りの意識の高さ
通信制は、時間を割いて学びに取り組む人が多いため、全体的に意識が高い傾向があります。授業中にサボる人は少なく、全体として真剣に学んでいる人が多いです。
特に、自ら進んで情報を共有し合う姿勢が見られ、互いに刺激を与え合う良い環境が形成されています。自ら積極的に交流してほしいです。

・色んな世代・職業の人と交流ができる
通学制と違い、色んな世代・職業の方と交流できるのは通信制の魅力の一つです。
キャリアの気づきや多様な視点を得られ、面白い繋がり(人脈)ができます。

・豊富な時間を生かす
通信制では、自分のペースで学べるため、時間を有効活用することができます。
自分でスケジュールを管理する能力が求められる反面、自分に合った時間割を組み立てることで、より効率的に学習を進められるのも通信制の大きな利点です。
資格取得の勉強と並行してる人は結構います。


弱みを改善する

通信制の弱みを強みに変える必要はありません。
世の中のものにすべてにおいて、強み弱みは少なからずあります。
弱みがあることは人間らしさでもありますし、全てを克服するのは現実的ではありません。
しかし、工夫を通じて克服しようとする意識を持つことは大切です。

・コミュニケーション
通信制はコミュニケーションをとる機会が少ないことから、自分から進んでコミュニケーションを行うことが大事です。
締め切りが厳しく、単位取得が難しいからこそ、信頼できる友人を作り、お互いに支えあいましょう。

・活動的になる
サークルがないので、自分でサークルを作ったり、外部の活動に参加したり、資格等目標を立てて積極的に取り組むことが重要です。


なぜ通信制なのか?なぜ大学なのか?目的をはっきりする

通信制は通学制と比較して特別難しいわけではないのに、著しく卒業率が低いです。
それは基本一人で学習するので、モチベーションを維持できないことが一因だと思います。
大学で学ぶ目的をはっきりすることは卒業への鍵となります。
就職活動や友人関係でも必ず聞かれますしね。


まとめ

通信制の大学は、通学制に劣っている面があるかもしれません。
しかし、それを認めた上で、通信制の強みを活かし、弱みをカバーし、就職やビジネスに役立てようとする姿勢でいれば自ずとうまくいきます!!
強み・弱みを生かすのは自分次第です。
悔いのない学生生活を送ってください。

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