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染めて編む*Vega

可愛いものばかり染めていると、ダークな色合いが恋しくなるへそ曲がりです。
春先からふわふわとした色合いが続いたので、自分用に重いカラーの糸を染めました。
小豆より赤くて、濃淡と焦茶のアクセントが渋い色です。
靴下を編むつもりだったので50g。
紺か黒っぽい別糸を合わせて、ピリッとしたメリハリで編もうと考えていました。

ところが糸ストックを見回しても、濃いと思っていたのは太さが大きく違うもので、丁度良いのは薄い青ばかり。
茶もピンクブラウンで良いのがあるのに、見るからに残量が厳しそうです。
これから染めようかとも悩んだのですが、すっかり編む気になっていたのを先延ばしにするのも萎えたので、予想していたのとは全く違うものを合わせ色に引っ張り出す結果となりました。
なんだか、並べただけでもかなりのチグハグさ。
ホントにこれで編む?と半笑いになりつつも、手編みなんだから遊び心って大事でしょと開き直り、これで進めるにしました。

パターンはRavelryからYuccaさんのVegaを選びました。
爪先とカカトにヘリンボーンの編み地。
甲側の編み地は5種から選べるという、何度も編みたくなる楽しさいっぱいのパターンです。
ヘリンボーンの編み地には惹かれるものが多いので、いつか編みたい!と狙っていました。

早速、編みます。
こちらのパターンは履き口から編むもの。
靴下編みを覚え始めてた頃は、履き口より爪先から編むほうが断然好きでした。
途中で足を入れてみて、完成していく感じがイメージし易いからです。
ところが、何度も両タイプを経験していくうちにどちらでも良い面はあるな、いや寧ろ履き口からの方が綺麗にいくような気が?と好みも移ってきています。
やはり要因はカカトでしょうか。
マチありタイプの靴下が好きなので、履き口からの方がスーッと編んでキュッと折り返す感じが、折り紙のようで楽しく思えています。
今回のヘリンボーンも平らで凹凸を堪能してから、キュッと踵のカーブに。

甲側も模様編みを選んだので、びっしりと交差のが埋め尽くすデザインとなりました。
模様編みってただ可愛いだけじゃなくて、履いた時に伸縮して心地良いフィット感を与えてくれるのが嬉しいです。
爪先もヘリンボーン!
メリヤス地の方がデザイン的にはしっくりきそうなのですが、あえてここも採用。
擦れやすい部分なので、こうした厚みを持たせる編み地はすごくいいですよね。

遠足と同じで、行きは(最初の片方)キョロキョロなんだけど、帰り(もう片方)は一度歩いた景色なので進むのも早い早い。
あっという間に残すは爪先となりました。
最近のお気に入りは5本針とソックワンダーの併用。
編み始めやカカト、爪先などは5本針で、輪の部分はソックワンダーです。
マジックループのコードがどうも邪魔だから、このスタイルで落ち着きそうです。

完成!
あらあら、意外と可愛いかも。
雑貨イラストみたいな感じがするし、市販になさそうな色合いなのも嬉しいです。
24cm足サイズの私は、今回2.25mm針でサイズ3を編みました。
集中して編んでないので、20日間くらい掛かりました。

アクセントも濃淡も、良い感じ。
模様部分だとアクセントは隠れ気味で半減してしまうのだけれど、それでもチラッと覗く部分での色変化が楽しいです。

しっかり頑張ってくれそうなカカトのヘリンボーン地。
ちょっとどこか間違えてそうな気もするんですが、混み合ってるしまぁ大丈夫でしょう(笑)

当初のイメージとは違った完成とはなりましたが、これはこれで気に入って使えるものが完成できました。
購入したこのVegaのパターンは、また違った組み合わせのデザインが出来るから、新たに糸染めをして編みたいと思ってます。
いろいろ楽しめるって凄いですよね!
ゆっくり計画して2足目も楽しみたいと思います。

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