Wool Combsがきた!
先月、羊毛洗いのオンライン講座を受講して、我が家に合った国産羊毛の洗い方を教えていただきました。
オンラインという初環境で受ける講座なので初めは不安ありでしたが、実際にはお教室で行うのと変わらない?むしろそれ以上かな?と思うほど楽しい講座でした。
その講座で使用した300gの羊毛なのですが、初めてちゃんと洗えた羊毛ですので染めずナチュラルな色のまま紡ごうと思ってます。
そうなると、次の作業は解毛です。
洗っただけでは藁くずなどゴミが沢山毛に混じっている状態なので、これを毛を解きながら取って紡ぎやすいようにカードがけとなります。
受けた羊毛洗い講座の中では手で取る方法のレクチャーもありまして、実際に体験をしました。
ゴミが残っていると紡ぎ難いしチクチクするので、非常に大事な作業なんですが、これがかなりの地道な作業!
1人で下を向いてひたすら手を動かしているのは編み物も変わらないですが、ゴミ取りという作業目的だとあまり進んで行いたい!という気持ちがどうもいま一つです。
実はこの羊毛洗い講座を受ける前に手順の確認はしていたので、解毛というのはそういった作業であるということを、動画やサイトで分かっていました。
手で取る他に道具で行う方法が数種あるので、作業効率が上がるならと調べていました。
その中で私がこれがいいと決めたのが、Wool Combsです。
Wool Combsは、砂場遊びのクマデのような2本組みのクシです。
羊毛を片方のクシに引っ掛けておき、もう1本で梳き取って整えていく道具です。
梳く事でゴミも落ちるし、綺麗に毛の向きが同じに揃っていく梳毛で整えていけるのです。
紡ぎはこの整った梳毛で紡ぐか、毛の向きをあちこちに変えて空気を含ませフワフワにした紡毛で紡ぐかで全く違う感触になります。
日本で販売しているところもあったのですが、お財布が無理‼︎と叫ぶようなお値段でしたので、Etsyを利用してロシアでハンドメイド製作をされているお店へ注文をしました。
受注生産なので時間が掛かるとの事でしたが、少し待つくらい仕方がありません。
レビューを見ても大喜びな受け取り報告ばかりだったので、期待して待つ事にしました。
思ってたより早く、注文から約20日くらいで発送になりました。
発送はされましたが現在飛んでいる飛行機が少なく、国際郵便はかなり時間が掛かっているそうです。
なかなかモスクワから追跡が動きません。
調べたら日本からロシアへ送るのは一時休止中とのこと。
届くのは大丈夫なのかしら?今年中にくるかしら?と心配になりましたが、なんとか2週間くらいで無事到着となりました。
ドキドキの開封。
わー、発泡スチロールで厳重に梱包され、隙間もちゃんと動かないように詰めてありました。
海外発送は割と、こんなんでよく来たね!というくらい梱包が雑なところが多いので、この丁寧さを見ると品物の品質も絶対大丈夫と感じてしまいます。
ジャーン!
コーム2本と固定金具が2個です。
機能的なフォルムが美しくです!!
スッべスベのツッルツルで、握りの丸さが物凄い気持ち良いです。
ケチってカバー無しで頼んだんですが、ちゃんと刃の保護にチューブをついていました。
カバーは作ろうかと思っていたので、暫くこのチューブ大事です。
お店のロゴシールも可愛いので剥がせないです。
暫くはっておきたい♪
さて、見た目だけでなく使い心地はどうでしょう。
ゴミだらけの羊毛を試してみたいと思います。
このボコボコっと塊がついているのが羊毛の毛先です。
ここをクシの刃に刺していきます。
刃が長いのでかなり入りますが、入れすぎるとゴミが取れ難いのですよね。
試しなんで少なめにやってみよう。
やり方は片方を机に固定してする方法と、手で1本ずつ持つやり方と2種類あるみたいです。
どっちがやり易いかは使ううちに分かってくるかと思いますが、とりあえず気軽な手で持つ方法で試します。
1人で写真を撮りながらは出来ないので、梳いた後でごめんなさい。
横側からもう1本のクシで梳いていくと、こんな感じでそちらのクシへ羊毛が移っていきます。
下の敷物にすごく落ちてるの分かりますでしょうか。
最初は全部移らずクシにゴミの多い部分が残っていくので、それは取り除いておきます。
捨てるわけではなくて、手で解したりカードがけで別に処理するためです。
この作業を数回繰り返していくと、ゴミが下へ落ちてフワフワに梳かれました。
綺麗になった分を手で引っ張りとります。
初めてやったので無茶苦茶少ないですが、この3倍くらい羊毛入れても大丈夫です。
これでこのまま紡げる、毛の向きが揃った毛束となっています。
これを作りためたものと合わせスライバーにしたり、カードして紡毛にしたりと、使いたい用途に合わせた状態にしてから紡ぎます。
毛を引っ張り取った後、刃にはまだゴミつきや短い毛が残りました。
これも取っておいて別に処理します。
一握り分を梳いた分です。
上が毛が揃った分、下がゴミ入りな短い毛です。
最初の毛と比べると、ゴミがほぼ落ちてるのがわかるかと思います。
下のゴミ入りもある程度手でほぐすと取れるので、ゴミの取れない塊みたいなものはごく僅かです。
それも花壇などに撒くと肥料になるし、捨てる部分というのはほぼ無いですね。
羊毛って本当に地球に優しいですね。
良い道具がきたとはいえ、ゴミ取りは量があればやっぱり時間も掛かりそうな作業でスカラ、暇をみてゆっくり進めていきます。
沢山紡ぎたいとか沢山編みたいとかでは無く、時間をかけて自分が大事にしたいものをゆっくり作れるようになりたいかなと思います。
ところでこのゴミ取りなんですが、有難い事に羊毛洗い講座の先生が、皆んなで行う「解毛の会」というオンラインミーティングをセッティングしてくれました。
昨夜、同じ体験をされている方々と羊毛話やおしゃべりをしながらなら、楽しくゴミ取りしましたよ!
手仕事を皆んなで井戸端会議しながらするって良いですよね。
楽しくてあっという間に時間も過ぎましたが、手元にもそれなりにゴミの取り終わった羊毛の山ができました。
また色々と講座や企画を考えてらっしゃるそうなので楽しみです。
さて、ゴミ取りまだまだ100gも終わってないので、先は長いです。
頑張って進めるぞー!