染めて編む*one over f
夏用のウェアを編みたいと思っていたのですが、綿麻系のストックが無くて、買おうか悩んでいるうちに8月を迎えていました。
ストックにあるのは中細のシルクウール。
秋用に7分袖くらいの服ならいいかもしれないと思い立ち、自分用の染めをしました。
茶にしようか。
紺にしようか。
グレーもいいな。
迷いながら手を動かしていたら、こんな色に染まりました。
好みが丁度よく混ざったので、渋カッコいい色です。
シルクの光沢が色にも変化を加えています。
ウォルナットの家具みたいな艶だったり、鉛筆の芯の色のように鈍く光ったり。
編み地をとても期待してしまう色です。
さぁ!良い糸が出来ましたが、パターンはどうしましょう。
袖の短めな素敵パターンは、以前からいくつかRarelyのお気に入りに入れてありました。
その中からこちらをチョイスしました。
「one over f」Natsuko Iidaさんのパターンです。
シンプルでいながら優しいラインが素敵なデザインです。
肩からゆっくりと落ちていくドロップ袖がとても美しくて、ひと目で気に入りました。
袖丈が長くても短くても完璧です!
Textured version、Plain versionと2種の編み地を楽しめるのも魅力でした。
染めた糸はダークなカッコいい系の色ですが、きっとこのような優しいデザインにも合うはず。
トップダウンのパターンなので、襟から。
肩周りの途中です。
編み地はTextured versionを選んでます。
この編み地にも一目惚れな感じで購入に至りました。
パターンをみたら、え!それでそうなるの!?と、簡単な編み方で目から鱗でした。
糸を濃く染めたので、色落ちで棒針に色が移っています。
金属にしておいた方がいいのは分かっているのだけど、ウェアにはcarry Cの付け替え式輪針が編みやすいんで愛用しております。
ここまで濃いと使っている染料的にも全く色落ちのない状態にというのは、なかなか難しいです。
購入してこの色落ちだとびっくりされちゃうかも。
肩ラインが少しつれてしまうように編めてしまいます。
Ravelyのプロジェクトを確認したら、何だか皆さん同じような感じ。
引き過ぎたかなと心配になっていましたが、なんとInstagramでご本人からコメ頂きまして、これで大丈夫と教えて頂きました!
感激で舞い上がりましたよ。
凄いですよねSNSの世界って。
編んでます、編みましたを投稿していると、海外のデザイナーさんも絵文字などでコメ下さったりします。
「👏🧶💕」みたいな。
文字とかいらない素敵な世界、気持ちが嬉しいですね。
袖下のボディに入り、こんな感じになりました。
光沢があり写すのが上手くいっておらず、白っぽくなりましたが同じ糸です。
肩ラインも立体になるとちゃんと伸びています。
袖がつけば更に自重で張るそうです。
まるでマジック!
やはり、きちんと考えられたものだったから、見惚れてしまうような綺麗なラインに見えたのですね。
ボディを終えて袖に入りました。
スーーっとして、キュッと締まる形。
腕を回すにもゆったり動けそうです。
私はオシャレ着よりも普段着を編みたいので、こういった動きやすさがある服が嬉しいです。
ひと袖編んで、もうひと袖。
糸始末をして水通ししてゴールへ到着です。
じゃーん。
いかがですか?シンプルさが良くないですか?
Lサイズで編み、ほぼサイズ通りで仕上がってます。
トルソーさんにはたっぷり気味なのですが、私には丁度良いゆとりでした。
編んでいる時に気にしていた肩のシワ寄り。
こうして着るとバランス良く張るのですよ。
この袖の感じが凄く好きです。
長袖バーションも編みたいですね。
開始から1ヶ月くらい経ちました。
相変わらず手の進みは遅めなので、ゆっくりと好みのものが仕上がり楽しかったです。
見た目通りで着心地も最高!
着丈、袖丈バッチリです。
そんな気はしていたのですが、これは何度でもおかわりを編みたくなる服だとよく分かります。
もう、次はどんな糸で…と考えてしまいますもの。
シンプル好きな方、是非オススメですよ。
素敵な服が出来たので、秋は犬連れ山散歩で楽しみたいなと思います。
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