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綿紡ぎをしたくて綿花を育てる*その2
糸紡ぎの為に、初めて綿花を育てています。
前回は種蒔きから花が咲くまで、5月から7月の様子を書きました。
今回はその後の、実が出来た様子から書きたいと思います。
可憐な白い花が萎んで10日後くらいに、こんな膨らんだ実がついている事に気がつきました。
やっぱりちゃんと受粉出来ていたのだと、ホッと胸を撫で下ろしました。
時期は7月後半です。
実は毎日1つ2つと増えていくので、パトロールも楽しいです。
晴れの日が続くようになってきて気温が上がり、朝夕と2回の水やりをしっかりやらないと葉が垂れるようになってきました。
水がとっても好きなようです。
虫除けになるので、葉の裏までしっかりと水を当てた方がいいそうなので、シャワー水流でジャボジャボかけ流しています。
そうそう。
前回書きそびれましたが、この真っ白に咲く花を見て「洋綿」であると分かりました。
繊維が長いタイプなのが特徴で、丸い形に綿が出来るようです。
花は全体が真っ白です。(受粉すると写真のように色づきます)
日本の綿は「和綿」という繊維が短いタイプで、縦長い形に綿が出来ます。
花は真っ白ではなく黄色みがあり、中央が赤紫っぽい色合いで咲きます。
購入時には綿としか明記されていなかったのですが、育てられるか?しか頭になかったので、あまり気にせず撒いてしまいました。
風土に合い、洋綿とは違った弾力があると好まれているそうです。
上手く出来るようなら、両方育ててみたいですね。
8月になったところで、また梅雨なのか!?というほどの豪雨が降りました。
各地で土砂崩れなどの被害も起きた、強い豪雨です。
近年は、台風でも無いのにこうして長く強い雨が降る事が増えていますよね。
環境が変わっているのだなと、実感してしまいます。
プランターは軒下に避難をさせました。
すると一つの実が割れている事に気がつきました。
白い!!
本当に中に綿が出来ているのだと、当たり前の事に猛烈に興奮してしまいました。
このままでは雨に濡れ続けて痛んでしまいます。
考えて、実の上側だけ雨が当たらないような小さなビニールを乗せてみました。
小袋を開き三角帽子のような形にして、下側の空気は通るようなっています。
これでどうにか、しのげればいいのだけれど。
9月〜10月に割れて収穫ができると見ましたが、この時はまだ8月の中旬前です。
南国だから?でも早過ぎない?と、違和感を感じつつ数日を過ごしました。
案の定というべきでしょうか。
たった数日で割れていた実はこんな変色となって、痛んだことが見てとれました。
割ってみると白く見えていたはずの綿も、全てグレーの腐った色になっていました。
痛んだから割れたのか、割れてから痛んだのか?
それとも掛けた雨避けのビニールが悪かったのか?
答えは分からないですが、初めての収穫になるのかとドキドキしていた分、とても残念でした。
それからまた雨も落ち着いて、日差しと水やりとの毎日です。
その他の実は8月の間、割れることなく過ごしました。
そうして9月1日。
いつものように水やりをしようと、水流を向けると白い塊が目に入ったのに気がつきました。
ワタ!ワタ!ワタ!ワタ!
割れてる!割れてるよ!!
ああ!こっちも割れてる!!
もう、急なパカっとさで、本当に驚きましたよ。
危うく気づかず水を掛けてしまうところでした。
ここまで開いているので、水を掛け濡らしてしまうのが心配です。
実だけ切って収穫して、もう少し開くまで日陰に置いておく事にしました。
朝切って置いておくと、夕方には結構開いてます。
夕方から家に入れて、完全に乾燥するまで2日くらいザルに置いておきました。
これが一番初めに収穫した分です。
左のは中途半端な感じでしたが、小さくは出来ているみたい。
右はピンポン球くらいの、しっかりしたサイズが開いたものです。
4つに分かれていた塊を一つ広げました。
一塊に6個くらい種が入っています。
一つずつ種から繊維を引き剥がします。
ぶちぶち荒く引き剥がすと、タネの周りの殻屑までついてきてしまったので、種のギリギリにならないような位置から、繊維を引っ張って剥がしました。
そんな感じで、地道な作業です。
この種取りの作業、綿繰り機という種と繊維を分ける便利な道具があるのですが、これまた良いお値段です。
面倒な作業ではありますが、うちで収穫できるのなんてどうせ僅かな数なので、取れる度にちびちび作業していれば終わります。
いやいや…欲しくない、欲しくないぞ…(泣)
1個分の種取りが終わったので、参考までにどの位の繊維量がとれたのだろうかと測ってみました。
は?1g???
確かに、手に何も乗せていないと感じるくらいの重さでした。
軽っ!
1個から取れる量ってそんななのですね。
100gくらい収穫できたらいいなぁなんて、簡単に思ってましたよ。
そんなに収穫したいなら、ブランターじゃなくてまず畑買わなきゃダメじゃないですか。
まぁ、まだ次々と花も咲いてますし、収穫は冬の手前まで行えるようなので、これからもまだまだ増えていく事を期待したいと思います。
あと99個も実るかな(笑)
育てられるだろうかという不安で始めましたが、枯らす事にならないで収穫を迎える事が出来ました。
収穫量に対しては期待が大き過ぎたのですが、僅かであろうと自分で育てたものなので満足のいく糸が出来るはずだと思います。
秋を終えたら収穫量の結果や、苗の終わる様子についてなども、またその3として書きたいと思います。
良いご報告ができますように。