見出し画像

紡ぐ練習

自分で作る毛糸に憧れて、手紡ぎを調べつつ実践しています。
以前試したものの、よく理解出来ないまま放置してしまったので、これが再挑戦となります。
その時購入した羊毛を今度こそ毛糸にして編んでみたいので、今度はきちんと確かめながら作業を進めていこうと思います。

前回はその放置羊毛を染めてみたことを書きました。

フェルト化もせず、綺麗に色ものったので後は紡ぐだけなんですが、いきなり目当てのもので試すのも怖いので、手持ちの羊毛で毛糸になるまでの紡ぎを練習してみたいと思います。

手持ちの羊毛をハンドカーダーで軽く混ざるように梳いて、右のよう棒状を作りました。(量が少なかったみたいでちっとも丸まってない!)
これを左のスピンドルで紡ぎます。

私のスピンドルはドロップスピンドルというもので、ぶら下げて持ち荷重を掛けつつ回転させることで、細く引き出した羊毛に撚りが出来て糸となる道具です。
国や地域により使われてきた形も違い、販売サイトではいろんなタイプが見られます。
写真のものは中細糸向き、紡ぎたい太さによりサイズを変えるので一回り大きいものも持っています。

これが出来た1本目の糸です。
初心者らしいイビツヤーンになっておりますね。

毛糸は撚りを掛けて強くするのですが、1本だと撚りが戻りやすいので2本作り撚り合わせて1本の毛糸に仕上げます。
単糸+単糸=双糸なんですが、3本、4本、と多くを撚り合わせているものも多いです。
私の染めているソックヤーンも3ply、4plyと書いてあり、3本撚り、4本撚りという意味です。

さて、詳しい紡ぎ方は素晴らしい動画や説明サイトさんが沢山ありますので省きますが、挫折した私が今回気づいた事を書いておきたいと思います。

以前スピンドルを試した時は全て未知の世界だったので、どう使う?どう持つ?と沢山の事に一度に向き合って作業をしていたので、どこが違うのかも気がつけぬまま終わってしまいました。
でも今回はリトライなので、作業のイメージが以前より掴めていると実感しています。
単子を紡ぐので時計回りに回す。
撚りをかけた部分がこのくらい出来たから、スピンドルの軸に巻きつける。
そんな事だけでも先に分かっている分、他の事に目を向けられたんだと思います。
今回特に理解出来たと感じられたのは、どこで紡いでいるのかという事でした。

それまで私はスピンドルがくるくるーっと回る事で撚りが掛かるから、そこが「紡ぐ」だと思っていたのです。
紡ぎ車で言えば車輪が回っているのが紡ぐだと思ってたという感じでしょうか。
そうではなくて、引き出した羊毛に撚りがが掛かる部分が「紡ぐ」ところなんですね。
スピンドルが回っているのは撚りを作る力を貯めているだけなので、必要以上に回しすぎると締てしまい、細かったり太かったりと歪な糸になりました。
そう気が付いて、引き出した羊毛が撚れていく根元を見ながら調節していたら、なんだか以前よりも均等なものが作れている気がします。
当たり前ですが、漠然と手を動かしているより、工夫するべき点が分かってくれば楽しさも増します。

双糸にする為に作った2本目の単糸。
そんな事を言って分かった気になって紡ぎましたが、まだまだ技術はゼロレベル。
細いの太いがてんこ盛りです。
意識すべきところが分かっても、手がイメージ通りに動くのはまだ先のようですね。

単糸2本を撚り、双糸にしました。
撚りどめをして一晩干したものです。
6.2mあり、8g弱でした。
白っぽい羊毛がネップも藁クズもありの、荒く素材らしさがある状態のものだったのでボソボソ感がすごいのですが、なんだか可愛いらしい糸ができました。

嬉しいので、カセに縛ってみたり。
えー、良いのができたんじゃないの〜?と初の糸らしいものに、ニヤニヤとしてしまいます。
せっかくなので何かこれで編みましょう!

WPIを調べると8回でしたので、極太になります。
かぎ針でサクッといきたいから8/0号あたりにしましょう。
編み地がよく見えるし、コースターがいいかしら。

編み始めてみたものの、4段で撃沈。
あらら、これじゃコップも乗らないですね。
仕方ないのでシュシュに変更です。

こちらはどうにか完成です。
ゴムに巻き付けながら細編み32目
3目鎖あみで1目飛ばしに細編み。
数えながら適度に編んでみたら可愛くなりましたよ。
紡いだ毛糸をシュシュにするなんて千と千尋の神隠しみたいですね。
あまり糸も何か飾りに結んでおこう。

気付く事もありながら、毛糸にして編むまでを試せました。
なんで以前は放置してしまったのか、分からないくらい楽しかったです。
よし、次こそ本番。
8g作るのにこんなに掛かったので200g近くを全く想像出来ないんですが、時間を掛けても楽しく進めて、愛着のあるものに仕上げたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?