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洗った羊毛が毛糸になった
刈り取った国産羊毛を購入して、洗うところから始めた羊毛。
ついに糸になる為のメイン工程「紡ぎ」です。
ここを終えたらもうゴールしたようなもの。
一苦労だったゴミ取りも、ここでの作業が綺麗に行える為に頑張りました。
楽しく満足いくように紡いでいきたいと思います。
最初からお読み下さる方は、以下の順で過去記事をどうぞ。
写真のものは、コームで梳いて整えたローヴィングです。
紡ぎやすい太さで、継ぎ足す事を気にしないでいいよう長い状態。
足元にカゴに入れ置きいて、引き出しながら紡いでます。
くるくるー
— ツクルコト【しろくろ猫】 (@monochro_nyanko) September 19, 2021
並太を目指して単糸を。
紡毛で用意したサフォークがムチムチな糸になっていきます。
時折ボコッ‼︎とでるネップが素朴で可愛いの☺️#手紡ぎ #紡ぎ初心者 #吉田麻子羊毛商店オンラインアトリエ pic.twitter.com/Q18EkNOxvD
紡毛は動画なのでTwitterからご紹介。
細い糸ばかりになっていたのが、気持ち太めに紡げるようになってきました!
もちろん不安定なところだらけなんだけど、嬉しいなぁ。
双糸で並太目指すなら、このくらいで大丈夫そうです。
今回少しわかった気になったのは、撚り加減でした。
今までがキツすぎたのかも。
以前、編んだ際に指に擦れて痛いと感じたのは、撚りが原因かなと思いました。
でも足りないと張った時に切れてしまう。
加減が難しいですね。
途中編みもので休みも挟みながら単糸1本、単糸1本…と紡いで数日。
サフォークとチェビオット、それぞれ梳毛と紡毛の糸が出来上がりました。
白いチェビオット。
くっついてますが手前側が梳毛、奥側が紡毛です。
多少の違いで、スルッとした触りに差があるかな?というところ。
弾力はどちらも変わらず、フッワフワです。
あえて分けて紡ぎましたが、そんなに変わらないのでは?という印象。
洗いや梳き方の技量のなさで、同じようになってしまったかしら。
グレーのサフォーク。
右が梳毛、左が紡毛です。
こちらは違いがかなり分かりました。
梳毛は弾力もあるものの滑らか、紡毛は更に弾力が高くモッチモチです。
撚り止めもして本当の完成です。
びっくりなんですが、チクチク感をあんまり感じないのです。
私もそこそこはチクチク苦手タイプなので、メリノやポロワス以外は紡いでもウェアには無理かと思ってました。
それが今回洗った糸は、意外にもチクチクさが少なくて驚きました。
首周りの巻ものやハイネックなどは無理だけど、ラウンドネックのセーター類なら問題なさそうです。
近年ソックヤーンばかり扱っているし防縮タイプの方が洗い易いからと、ナチュラルウールは遠ざかるばかりでした。
なのにこのしっとりさ。
ラノリンが残っているからでしょうか、肌に当ててもギャッとなりません。
すごいよ手洗い!
未洗いの時点で、2種合わせた全量が300gの商品でした。
洗ってゴミを取ったら、サフォーク76g、チェビオット112gの計188gでした。
112gゴミや汚れの重みだった事になります。
その内のどうしても取りきれないゴミの混ざった繊維は、たった5g。
なので107gが藁屑や砂土、油や不純物という事ですね。
んー、1/3とは個体差もある事ですが、結構量があったのでびっくりでした。
国産羊毛は海外の羊とは暮らしかたが違うそうなので、こうしたゴミが多く混ざる事は仕方がないようです。
まだ未洗いの海外羊毛を触った事がないので、そういった違いも体験してみたいと思います。
初めてまとまった量の、毛糸らしい毛糸ができました。
白のチェビオットはもう何を編むか決めているのですが、グレーのサフォークは70gなのでどうしよう。
使い道も決まってないけど、今はいろいろな羊の種類を洗って試してみたいですね。
次はどの羊にしよう〜♪