見出し画像

メリノTOPと手作りDiz

紡ぎやフェルト作品などで使う羊毛は、いろいろな毛の状態で販売されています。
初心者なので初めは何がどれやらわかりませんでしたが、ようやく理解ができてきました。

・刈り取ったままの状態のもの→汚毛(グリースウール)
・洗った状態だが毛は整えておらずゴミも多少あり→スカード
・毛が同方向へ整えられゴミがほぼ無い→スライバー
・もっと整っていてゴミが全く無い→TOP

こんな違いかと思います。
(スライバーとTOPと同じ扱いになっていることもありました)
練習で家に残っていた羊毛フェルトの毛を紡いでいますが、それは手芸店のパッケージに入った毛で綺麗に整ったものだったので、TOPであったと思います。

実際、羊毛を洗うところから体験していますが、この綺麗なTOPの状態になるにはかなり手間と時間が掛かります。
私は今あえてその作業をやってみたいと思ってしているので、苦でもなんでも無いのですが、沢山糸を紡ぎたいという人にはやっぱり無理がありますよね。
いろんな状態で買えるのは非常にありがたいです。

私も目標にしているのは、刈り取った羊毛の状態からウェアを編むまでを自分1人でこなす事なんですが、最初から最後までを何度も練習するにはかなりの時間を要します。
洗う、染める、紡ぐ、編む。
それぞれを分けて練習するのがベストだと思うので、そういった加工された商品も使ってどんどん試していこうと思います。

画像1

そんなわけで、真っ白なメリノTOPを入手しました。
毛の方向が合ってなくて、まっすぐ!
300gほどあるので50g取り分けて染めることにしました。
色や染め方も試したいので、小分けで少しずつ練習していこうと思います。
とりあえず、染め糸を作る感じで大好きな空色イメージを。

画像1

うーん。
一応染まったけど、やっぱり糸とは違うんですよね。
温度か触りすぎかは分からないのですが、染め糸をするのと同じようにしたら染め前と少し手触りが変わってしまいました。
フェルト化というほど固まってはいないんですが、染めていないものと比べると少し硬いなぁと感じます。

画像3

まぁ、でも色は綺麗に出たのはほっとしました。
よく見る三つ編みの感じに縛ってみましたが、50gなんでちょっと足りなかったですね。
早く100gで可愛く縛っているのをみたいものです。

さて。
硬めとはいえ染まりましたので、紡ぎの練習もしましょう。
ここで、一つお道具を手作りしたいと思います。
Did(ディズ)といって、羊毛を穴から引き出して太さを揃える道具です。
木製やプラスチック、樹脂粘土など、いろんなタイプのものが売られていました。
手作りの方も多いみたいなので、私もプラ板に穴を開けて作ってみました。

画像3

昔彫った羊の消しゴムはんこをスタンプして、表面にはレジンを塗って仕上げました。

画像4

羊毛を穴から引き出す為のスレイダーも、太めのテグスで作りました。
ちょっと思い出のあるビーズが残ってたので利用。
ビーズの可愛い加工とかは知らないので通しただけなんですが、それでも十分です。

画像5

売り物は針金で作られてましたが、テグスでも十分挟んで引っ張れました。

画像6

太い穴から一度引き出し終えたところ。
次の穴、次の穴と順番に小さい穴へ通していきます。

画像8

油断するとちぎれてしまうので、そーっと、そーっと。

画像8

これで1列分が一番細くなっています。
束がなくなるまで、同じように引き出して揃えました。

画像9

早速この細く伸ばした状態で紡いだんですが、とっても紡ぎやすかったです!
塊のような大きさで手に持ってた時は、引き出す量が整わないので太さもバラバラになってしまっていました。
最初から細い量の毛糸の束なので、引き出している手元が見やすいんですよね。
紡ぐ前に伸ばす事が重要なのだと、よくわかりました。

今回やってみて、染めに課題ができたものの紡ぎでは一つ改善が出来ました。
積み重ね、積み重ね。
一つずつ頑張ります。

いいなと思ったら応援しよう!