MUP Week9 論理的思考スキル
こんにちはつくね太郎です。
前回から引き続き4回に分けてビジネスベーススキルのアウトプットをしていきます。この4回のスキル習得のゴールは事業計画書や提案書の作成ができるようになることを目的としています。
4つのスキルは、以下の通りです。
【伝えるスキル】
【ブランディングスキル】
【論理的思考スキル】
【企画設計スキル】
第三回目の今回は「論理的思考スキル」です。
「論理的思考スキル」はとても大切なスキルのため前半・後半に分けて説明をしていきます。
前半は「論理的思考スキル」をどのように身につけていくのか、
後半は身につけた「論理的思考スキル」を活用してどのようにビジネスを設計していくのか
について学びます。
今回の内容は以下の通りです。
・重要な思考力「フェルミ推定」
・論理的思考スキルは「コピルニクスの地動説思考」
・ドラマチック思考の弊害
・捨てるべき人間の本能
「分断本能」
「ネガティブ本能」
・まとめ
重要な思考力「フェルミ推定」
論理的思考として重要なことは
「答えの正解・不正解で考えるのではなく、考え方の正解・不正解に意識を向ける事」
です。
つまり「答え」そのものではなく、「答えを出すまでのロジック」に着目することが大切です。
「フェルミ推定」とは、調査しないとわからないような数量を論理的に概算することを言います。
例題として以下のような条件のラーメン屋の売上と利益を求めてください。
・座席数は13席
・場所:浜松駅付近
・従業員:3人
・ラーメン定価:650円
先程も伝えている通り大切なのは、売上と利益をバッチリ当てることではなくて、どういうロジックでその売上と利益の出したのが重要です。
まず、売上と利益を考えるためには要素分解が必要です。
要素分解ができたら後は店ごとに数値を代入していけば売上と利益を求めることが可能です。
一番大切なのは売上、利益を出すのに必要な要素の抽出です。
答えの正解・不正解が重要なのではなく、その答えの出し方の考え方に意識を向けることが大切ということです。
論理的思考スキルは「コピルニクスの地動説思考」
コピルニクスの地動説思考とは、
現状の思い込みや見えていることをを信じず、データに基づいて論理的に結論を出すこと
を言います。
人は自分の見える視野が正しくないことを知らずに思い込みをだく生き物です。
昔は地球が宇宙の中心でその周りを太陽や他の惑星が回っている「天動説」が信じられていました。これは太陽が昇り沈むという「見えていること」からわかる現象と当時の宗教の影響によって、多くの人に信じられていました。
しかしコペルニクスが太陽が宇宙の中心で地球を含む他の惑星が太陽の周りを回っていると言った「地動説」を唱えました。
人々の間で信じられていることを疑い、観測でのズレやデータを信じて、論理的に考え「地動説」たどり着きました。
「天動説」を信じることと同じような現象がビジネスにおいても起きます。
そのため以下の3点を気に留めておく必要があります。
・人は自分の事業に変な思い込みを抱いてしまうということ。
・自分の見える視野が決して正しくはないということ。
・しっかりとしたデータに基づく事実の確認が必要。
例えば、何かものを買う時や、人に対して好感を持つときはその場で情動的に「これは良いもの」と感じてしまうことが多いです。
しかし1日置いて冷静に考えてみると全然違った答えが出てくる事もあります。
人は感情で動かされる生き物です。
つまり、自分の見えるビジネスの視点を疑い、そして顧客視点からデータを用いて論理的に証明、追求することが一番重要です。
ドラマチック思考
人間は自分の見えること聞いたことから思い込みで考える生き物です。
例えば、全世界で予防接種を受けられない子供たちは何%いるか?
・20%
・50%
・80%
答えは「20%」です。
多くの人は、世界の戦争、飢餓、テロリズムの映像をテレビやメディアで見ているため、多くの子供が予防接種を受けれていないと感じてしまいます。これがドラマチック思考です。
ビジネスをする上では、こういった自分の思い込みを捨てる必要があります。
捨てるべき人間の本能 「分断本能」 「ネガティブ本能」
分断本能
人は物事を二つに分断して考えてしまいます。
しかし、実際には2つに分けることが難しいです。
例えが以下の通りです。
なぜ二つに分けるとだめなのでしょうか。
例えば、飲食店をオープンする場合に交通量の多い、少ないを分けて考えると、
「交通量が多い」と「良い」と思います。反対に「交通量が少い」と「悪い」と思います。
でもデータを用いて論理的に考えると、
交通量が多い:家賃が高いく人がたくさん必要なため経費が高くなる。
交通量が少ない:家賃が安く人がいらないため経費が安い。またデリバリー系に専念し、店内は気持ちの良い接客ができる。
など違った答えが考えられます。
物事を完全に2つに分けて考えることができません。
物事には2つに分けれず、段々と変わっているグラデーションのようなものだと思う思考が大切です。
ネガティブ本能
人間は共感する生き物です。そしてネガティブ情報に関してはとても敏感です。
このことをネガティブセンサーと呼び。
例えば、「保育園落ちた日本死ね」という投稿はネガティブセンサーで多くの人に共感されるが「保育園入れた良かった」という投稿では無共感といった事実があります。
メディアはネガティブセンサーをうまく活用して情報を発信しているため多くの人にみられ、影響力が強いです。
つまり自分が見て、聞いて得た情報に関しては疑う必要があります。
例えば、2018年年末に起きたソフトバンクの通信障害問題
一部メディアでは「通信障害後の5日間で1万件以上の解約」と報道しました。
これに対して実際に計算してみると、
電話回線は1億7000万回線、ソフトバンクは約23%のため、約3910万回線
年間の解約率2%なので
年間の解約数は782000件/年
365日で割ると2142件/日
5日間の解約数は10712件
よって通信障害がなくても1万件の解約は起こりえることがわかります。
つまり重要なことは
普段見るものや聞くものを一旦疑って、下調べをして、ロジカルに考えてみることです。
まとめ
顧客的視点をデータを用いて論理的に証明、追求することがビジネスでは最重要です。
なんで起業するのか、どうしてこの立地なのか、どうしてその値段なのか。なんとなくという答えだと絶対に成功はしないです。論理的思考をもって理由を言える必要があります。
そして人間は自分の見たこと、聞いたことに本能があるために変にバイアスがかかってる状態で理解をしようとします。そのために捨てるべき本能が「分断本能」と「ネガティブ本能」です。
実際に自分が思ったことについてデータを使って説明ができるか試すと論理的思考のトレーニングができるでしょう。