2022年度前期 教養科目シラバス一覧(文化科目編 Part2)

《注意》本記事は各講義の大まかな内容をお伝えするためのもので、興味をもった講義のシラバスは自分でしっかり確認することが大事です。履修制限がある場合がありますので注意してください。教科書は必要なのか、課題の詳細や、授業の形式、評価の詳細はシラバス等でしっかり把握しておきましょう。

心と表象(鈴木)

開講日:火曜2限
対象者:人社1年、教1年、理工2年
評価基準:小テスト20%|中間試験40%|期末試験40%

我々は、あらゆる現象を心の中で思い浮かべることができる。ここには、視覚や聴覚など知覚に加えて、他者の信念や思考といった概念も含まれる。このような表象機能は、我々が他者と関わり円滑な社会生活を送る上で非常に重要となる。この発達には、生得的な要因と環境的な要因との相互作用が関与する。講義では、表象機能の特徴や発達、障害、そして教育的な関わりの方法について取り上げる。


心の理解(奥野)

開講日:月曜1限
対象者:人社1年、農2年
評価基準:レスポンスカード60%|期末試験40%

人間の心の仕組みを科学的に探究する「心理学」の中に「臨床心理学」がある。本授業では、この「臨床心理学」を背景に、教育や医療の現場で扱うさまざまな心の問題に焦点を当て、そこから発せられる問題行動と支援のあり方について解説する。


心の理解(松岡)

開講日:月曜2限
対象者:理工1年 ※履修制限あり(中央掲示板を見ること)
評価基準:出席・レスポンスカード20%|レポート・課題等10%|期末試験70%

まず「心」に関する科学的アプローチの基盤となっている「心のモデル」について検討する。そもそも心理学では「心」をどのようなものとして捉えてきたのか。その上で、認知科学をベースに、知覚や記憶・思考といった人間の「脳の働き」について考えていく。人間は外界をどう認識し、経験や知識をどのように蓄積し、それを後の行動にどのように利用しているのか。また、人間の主観的意識状態とその変容の過程を理解するためにはどのような科学的アプローチが可能か。こうした認識の科学の研究成果を幅広く概観するとともに、簡単な体験的デモンストレーション実験を交えて、実感の伴ったより深い人間理解の仕方を提示したい。


心の理解(早坂)

開講日:水曜1限
対象者:農1年、農2年、教2年(履修制限:農1年は 植物生命科学科 ,応用生物化学科,森林科学科の学生のみ受講可。2年次は理工学部以外の学生が受講可。)
評価基準:小レポート・課題①45%|小レポート・課題②45%|レポート10%

前半は「大人になるということ」を、後半は「青年期後期の心の病いと発達障害」をテーマとして様々なトピックを扱う。
青年期の心の発達や心の健康に関する問題を知る。大学生活で生じる悩みやその解決に関連付け表現したり、自分以外の多様なとらえ方や価値観に接したりすることを目標とする。過去の体験や現在の悩みを客観的にとらえ対象化し、解決方法の選択肢を拡げる。


心の理解(織田)

開講日:木曜2限
対象者:理工 2,3,4年 、 人社2,3,4年、 教 2,3,4年
評価基準:課題レポート・アンケート40%|期末試験60%

まず、心理学は「心」をどのようなものとして捉えてきたかについて概説する。次に、知覚や記憶、人格、発達などに関する心理学の代表的な各論を紹介する。心理学者が「心」にいかに接近し、どんな研究知見を蓄積してきたかを知る。受講者は、自分の要望や感想を表現する力を養成する努力も必要とされる。


哲学の世界(音喜多)

開講日:火曜3限
対象者:人社1年
評価基準:レスポンスカード30%|期末試験70%

 ヨースタイン・ゴルデル著の小説『ソフィーの世界(上)』を教科書に、物語を読み進めながら、西洋思想発祥期の歴史を学ぶ。現代の我々の生活に大きな影響を与えている西洋の学問や自然科学が、どのような思想的風土から生じてきたかということを知る。これは、これから専門の研究をすすめていく上で必要不可欠な基礎的教養だ。また、欧米の人間観や世界観の背景をなす古典的思想について知ることは、現代のグローバル社会のなかで活躍するうえで必要とされる素養である。
 この授業では、おもに哲学の発祥期の古代ギリシアの哲学者たちとキリスト教の創始者イエスの思想をとりあげ、教科書に即して解説していく。また、必要に応じて、彼らの思想を現代哲学・倫理学の諸問題と結びつけることによって、その現代的意義についても考えてみる。


言葉の世界(小島)

開講日:木曜2限
対象者:人社2年、教2年、理工2年、農2年
評価基準:レスポンスカード5%|テスト95%

 文字と言語の関係を考える。文字とはどのようなものなのか、文字の有無と言語のあり方との関係、さまざまな世界の文字、特に日本語の文字について漢字と仮名の問題などを取り上げる。
 日本語を例に、言葉に関するさまざまなことを取り上げ、日本語あるいは言語一般について考察する。日常当たり前に使っている言葉について、あらためて考えることを通して言葉の仕組みとそれを使う人間について理解を深める。


芸術の世界(佐々木)

開講日:水曜1限
対象者:教2年、農1・2年、理工1年
評価基準:平常点20%|ワークシート80%

 芸術は、美術や音楽、文学や書道といったそれぞれの領域内でものを考えるのではなく、他の社会領域と比較検討することによってはじめて、その芸術の本当の姿が見えてくる。
 芸術の世界に関心を持ち、新たな価値を見いだすことができるであろうテーマを授業ごとに設定し、みなさんとともに考え、共感できる機会を作りたい。
 単なる知識の収集や集積に終始することなく、自分自身で思考し、表現し、ともに新たな価値を見いだし、共感、共有する。『もの』や『こと』について考え、答えを導き出すための引き出しを増やすことを目的とする。


芸術の世界(米谷)

開講日:水曜5限
対象者:人社1年、教1年、理工1年、農1年
評価基準:平常点50%|発表内容30%|鑑賞報告30%

声楽芸術の中でも取り分け敷居が高いと勘違いされているオペラの世界、ヨーロッパの歌劇場で舞台を踏んできた経験からその誤解を解く。これまでとは違う視点で自由に、クラシック音楽作品を鑑賞する為の基礎を身に付ける。音楽芸術を理解し、親しみを持ち、鑑賞の視点を養う事を目的とする。


英語で学ぶ日本の文化(カールキビスト)

開講日:水曜5限
対象者:人社1〜4年、教1〜4年、理工1〜4年、農1〜4年
評価基準:生花をする50%|準備などに参加20%|英文レポート30%

英語での講義となる。実際に生花の”稽古”をしながら様々な生け方について学び、これを通して日本の生花文化、特に池坊いけばなについて知る。

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