宿泊日記:学士会館
学士会館
学士会館は、1928年から営業を続け、また東京大学発足にも関わる歴史ある会館です。その建屋は、数々の日本の歴史を眺めてきましたが、今年で一旦営業を終了し、5年かけての再開発となるようです。
その前に、歴史ある建屋を見てみたく訪れました。
学士とは?
学士会がその由来だそうです。ではその学士会は?
学士=大学卒業者ですが、そうではないようです。
旧帝大(国立七大学)出身者の親睦と交流を目的とした場だそうです。
詳細は学士会館のHPをご覧ください。
私は旧帝大出身ではないので、参加資格はなさそうです。
アクセス
場所は、東京都千代田区神田錦町3-28にあります。
最寄り駅は、東京メトロの「神保町駅」と「竹橋駅」となります。
私は東西線の竹橋から10分ぐらい歩きましたが、神保町A9出口からのほうが入口前に直接入ることができます。
東京駅からでしたら、東京メトロ三田線を利用されたほうが楽だと思います。
竹橋からですと、竹橋駅を出るのもちょっと時間がかかるので、その意味でも神保町が良いでしょう。
部屋
ではお部屋を見ていきましょう。
デスクも趣があります。ちょっとたこ足ですが、PCの電源も、壁には有線LANもあります。Wi-Fiもあるのですが、仕事には有線LANですね。これで大容量の通信が可能で仕事がはかどります。
それ以外の場所はどうでしょう。まず洗面所。
最後はトイレとお風呂です。
お部屋のシャンデリアも素敵です。
紅楼夢での夕食
折角なので夕食もホテル内のレストランでいただきました。
現在営業しているのは、中華の「紅楼夢」さんです。
さすがにレストラン内を撮影は難しかったので、お料理だけ撮影しました。
こちらでの興味深い点は、壁に貼られているかつての学士会報や写真でした。
私が座ったところには、第二次大戦中昭和17年の会報の表紙が掲載されていました。
南方(南太平洋のエリア)に関する寄稿のタイトルがありました。
これだけでも歴史を感じますね。非常に貴重な体験でした。
旧帝国が悪、と決めるのは簡単ですが、当時の方々の考えを知るという視点も必要では?と思わせてくれるレストランでした。
水餃子も、いわゆるという形ではなく、料理長さんが中国で学んだスタイル、だそうです。それも興味深いですね。
伺った日も、研究室のOB会などが開催され、歓談されていました。
共用部の魅力
歴史があり、かつ旧帝大出の方々が宿泊していた場所だけに、共用部も趣と歴史を感じられる作りでした。
その一部を紹介します。
ホールにはブリタニカ国際大百科事典や、全集が置かれていました。時間があれば眺めたいぐらいです。この本だけでも貴重な資料も多いことでしょう。
一階にある休憩、歓談スペース
このスペースだけでも、ゆっくりアカデミックなディスカッションを楽しめそうですね。奥には七大学の展示スペースもありました。
入口も趣深いものです。竹橋側の入り口です。
神保町側の入り口を入ると、お神輿が飾ってあります。このあたりは神田って感じですね。
逆に神保町側の入り口はエスカレータもあり、優しい作りになっていました。
最後に
12月で一度閉まりますが、残してほしいホテルですね。
日本の近代史を感じられるレトロホテル、貴重な存在だと思います。
しかも、学士会の本部ともいえる場所で、アカデミックな雰囲気も味わえます。
今はPDCAを早く回す、効率化、が一番ですが、行動してから考える、ではなく 考えてから行動する、を感じさせる場所でした。
まだ12月まで時間もありますので、一度ゆっくり考えに訪れてみてはいかがでしょうか?
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