移植記録 29日目(2019年10月14日)

今朝も朝のルーチンを終え、ドクターを待ちます。
今日も利尿剤があったので、9時からはわっしょい祭り。

10時ごろにドクターが回診にやってきました。
移植医の先生からは、腎臓内科がオッケーしないので、転科するかもと告げられる。
一瞬目の前が真っ暗になりました。
このまま退院するもの、と思ってきたのでビックリしました。

続いて腎臓内科のドクターが来たので、そろそろ退院させてくれないかと頼みました。
ですが、にべもなく断られました。

今日は仕事なのに、午後妻が来ました。
どうも具合が悪そう。
洗濯物などを置きにきたもよう。
なので、洗濯物だけ受け取り、そうそうに帰しました。

夕方、祭りが終わってからシャワーを浴びました。
すると夕飯、いつもの血糖値測定がない。
聞いたら今夜から無しとのこと。
嬉しい。

血糖値、免疫抑制剤の副作用で急上昇するらしいのです。
それをチェックしていたのだとか。
もうそれも無いと言う事だろうということでした。
移植医の先生が中止したと思われます。

後は明日、腎臓内科のボスが来てどうなるか。出来れば退院なり決まって欲しいなあ。
と思っていたら、急転直下明日15日に退院が決定しました。
移植医の先生が決断したようです。
で、後は通院でいいだろう、ということになりました。

もちろん、移植医、腎臓内科医、必ず2科を同じにに受診すること、さらに家でも病院と同じように蓄尿検査をして、飲水量と尿量、体重・血圧・体温を測定して記録すること、が告げられました。

さらに、退院後のことも話がありました。
1ヶ月は1週間に1回、もしくは病院から連絡があれば受診することだそうです。
さらに仕事復帰までは、3ヶ月は見ておくこと、長い方は1年だそうでした。
早ければ1ヶ月でとも告げられました。

次にコーディネーターさんから、記録帳を渡されます。
1年分の記録ができるものです。
また明日、蓄尿をするための器具、これを売店(医療用品の)で購入すること、さらには体力が落ちているので歩くこと、などを告げられます。
この記録、3年目の今も続けています。
なので今は3冊目です。
妻にも連絡しました。
明日は仕事なので、自分で帰ることになりました。

さて翌日
退院が決まると早いものです。
なぜか、それは次の方が午後から入院されるから、です。
なので、朝から準備です。
片付けからはじめました。
以外に片付けは早いものです。
なにせ来た時のキャリーケースとリュックがありますので、それに詰めて終わりです。
それら、入院時も使っていたので以外に簡単。

朝の看護師さんに言われたのは、お薬と会計、とのことです。
それが終われば終わりらしいです。
なので、それが来るのを待ちます。

さあ、外に出るので久しぶりに洋服に着替えます。
とはいえ入院時の服は家に持ち帰ってもらっていたので、ユニクロの部屋着に上着で帰ることにしました。
そろそろ昼も近くなった頃、まずは会計が、なので1階で会計を済ませます。
患者本人って私だけでした。

で、次に部屋に戻ってお薬。
なかなか来ません。
やっと昼ぐらいに来ました。
どうも分量を間違えていたらしいです。
1週間分のお薬をいただきました。
これで完了です。

さあ帰ろうと、リュックを背負い、キャリーケースを引きます。
ずし、っと重みが。
入院前は何とも思っていませんでしたが、いやあ重い。
体力落ちているなあ、ってのを感じた瞬間です。
これまで病衣だったら、体力落ちてないじゃん、って思っていたのが実際は落ちているってのを感じました。
とはいえ帰ります。
ナースステーションなどに挨拶を済ませて、病棟を出ます。
感慨深いです。
1階へのエレベータも、今日は帰るのですから。

1階へ降り、これまでは行けなかった玄関方向へ。
初めての本当の外気。
それを感じながらタクシー乗り場に向かいます。
ちょうど待っているタクシーが居たのでラッキーでした。
運転手さんも病院からの患者と思ったみたいで、キャリーケースをトランクに入れるのを手伝ってくれました。
で、家までの住所を言うと、奇遇にも家の近所のタクシー会社でした。
なので場所をすぐわかってくださり、無事に家につきました。

1ヶ月ぶりの家、鍵を開け、入ります。
入って荷物を置いた瞬間。
疲れがドッと出ました。
椅子にへたり込み、しばらく動けない、お昼も食べていないのですが、もう動く気力もありません。
しばらくそのままでした。

でも、これで退院でき、家に帰りつきました。
やっと一区切り。
ここからはまた別のお話です。
これが私の腎臓移植の記録です。
もしこれから移植を控えている方が居れば、少しでも参考になればと思いまして記録しておきました。

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