移植 7日目
移植から1週間
一般病棟で迎える初めての朝です。
昨晩はなかなか寝付けな買ったのですが、6時には起床しました。
そこから体重測定、血圧測定、採血などを朝のうちに済ませます。
体重、まだこの時は部屋に体重計を持ってきてもらいました。
まだ歩くのはちょっと怖いです。
部屋のトイレに行くのが精一杯。
8時には朝ご飯が来ました。
透析食って区分ですが、もう普通食なんですよねえ。
ご飯の量も200g、味もある、また幸せを感じます。
朝は豚肉でした。温野菜もついて、マヨもついて。
これまでは、腎臓食と透析食で40年近くを過ごしてきたので本当にびっくり。
美味しい。病院食なのにほんと美味しい。
終わったら回診もあるので、歯磨きなどを急いで済ませます。
普通ならすぐできることでも、まだまだ時間がかかるもので。
その動作は、
1、まずは体から出ている管類を点滴の台にひっかけます。
2、次にベットの端っこまで体をローリング
3、足をベットから出し下げます。
4、ベットの頭側を究極まで上げて、よいしょっと起き上がります。
5、そこから足を床に下ろし、えいやっと立ち上がります。もちろんベットサイドに手を添えて。
6、できるだけ体を動かさず、歯磨き、コップを手に。
7、点滴などを絡ませないように洗面所まで。
これが行きの工程。終わると帰りの工程が・・・。
歯磨き中の立っているのもしんどかったり。
で、9時にはいつもの回診スタート。
移植医、腎臓内科、外科などなど、たくさんのお医者さんがいらっしゃいます。さすが大学病院。
で、次々とオーダーが入ります。
歯磨きやら済ませておいてよかった。
休む間もなく、検査、検査。
さらにはこの日は透析の日。
透析はこの日から病院の透析室。
看護師さんに車椅子で連れて行ってもらいます。
そうしたらなんと昨日までいたICUの近くでした。
ICU前を通り過ぎ、透析室へ。
ICU前の待合室には数名のご家族が、中にいらっしゃる方に会いにいらっしゃったのでしょう。
ああやって妻もいたのかな、と。
透析は4時間ですが、いろいろがぶら下がっているので微動だに動けません。
わずかに体を揺らすぐらい。iPadを見ようにも・・・結構大変。
透析甘く見ていました。
これまでの維持透析とは別物でした。
なんだかんだで終わったのは16時。
お昼ご飯があったのですが、もう冷たいし、夜ご飯もすぐ。
一口だけ食べて。ごめんなさいでした。
そんな頃に面会に上司の一人が来てくれました。
どうも私が行く予定の札幌で、探したけどいないし、と心配してくれたそうです。
30分ほどのおしゃべりでしたが、一気に元の世界が恋しくなりました。
1日でも早く退院できるように頑張らないと。
その後18時には夜ご飯
夜はさば。
こちらも美味しくいただきました。
今回の入院で何が助かったか、それは食事が美味しいこと。
妻も仕事帰りに寄ってくれたので、一緒にご飯を。
妻は病院のコンビニで買ってきたご飯でした。
19時ごろまでおしゃべりして、妻も帰りました。
ここからまた長い夜が始まります。
基本この時期は上向きで終日ずっと過ごします。
寝返りもうてないですし、あまり体自体が動かせないので、体制はお布団を差し込むことで調整します。
上下は足側と頭側のベットの上げ下げで。
なので体が痛いし、思ったように眠れないものです。
テレビ・・・首を動かしても位置がいまいち、タブレット、頭の上に手で・・・なので映像は厳しい。
Kindleもちょっと辛い。
残るは音楽だけです。
記録だけは個室なので、人を気にせず音声入力を使ってEvernoteに記録できるのですが・・・。
この日は、ZARDさんを聴いて過ごしました。
「負けないで・・」って。
妻に言ったら笑われそうです。
でも一人で過ごす、眠れない、動けないって結構メンタルにきますよね。
もちろん明るい未来も想像するのですが、ずっと・・・ってわけにはいきません。
消灯なので基本真っ暗、で一人、聞こえるのは他の方の心電図の音。ぴ、ぴ、びって。
あとはナースコールの音。
2時間おきに巡回に来る看護師さんで時間を測ります。
ああ、もう○時かあ、と。