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古地図にぞっこん

「渋谷」は渋い色の(汚い)水が流れてた谷
「池袋」は大きな池があり、農業用水としての水源地
「新宿」は新しい宿場町
もちろん諸説あるが、地名ってのは かつての姿が表現されて面白い。

今なら「○○ヶ丘」とか「○○台」とか「○○野」とか「中央」とか
都市開発で造られた土地は
ありきたりで 似たり寄ったりだ。

なので、かつてどんな名で呼ばれていたのか。気になって来る。
災害があると、ここだけ土地が崩れたのは 昔、沢だったからみたいよ〜 とか。
少なくとも実家はそうだった。

わが家は練馬の大泉だが、
はて、この名は新しいのか古いのか。
そりゃ興味が湧く。


古地図のアプリがある。
出先でそのアプリを開き
現在地点は昔何があったかを表示してくれる。
とりあえず 大泉の家で開くと何もなかった。
雑木林か、畑か、とにかく人の住む土地ではなかったようだ。
想像通りだ。練馬は家光の鷹狩の場所だ。

東京のど真ん中でアプリを開くと
これが割と面白い。

駒込の旧古河庭園へ行った時も開いてみた。
敷地が広いので
初代家主・陸奥宗光の前は大名屋敷でもあったのか?と思いきや
寺の横のただの空き地だったと分かった。

へー!(目がキラキラ)

古地図アプリを使う目的は
その へー!だけなのだが
このワクワクがたまらない。


先日、銀座の本屋さんで古地図を見つけた。
A0(Aゼロ)サイズの額に入れてピッタリの大きさで、
寝室の壁に貼り毎晩眺めている。

↑こんなかんじです。

安政4年の古地図と言われ購入したが
調べてみたら安政6年だった。
ま、165年前の2年なんて誤差だけどね。

しかしこれがやっぱり面白い。
西が上になっているが、それは京都(天皇)が西にあるからとのこと。

江戸城の「御城」が逆さになっているのは、全て屋敷の表示は正面玄関に向かって記入されている。
理由は
大名屋敷にご訪問する際、入り口が分からず敷地周辺をウロウロしていると無礼と斬られたからなんだとさ。
だから正面が分かる工夫らしい。
思わず、というかやっぱり、

へー!(目がキラキラ)

となってくる。

もう古地図にぞっこん
ワクワクが止まらない。
壁の古地図とGoogleマップを見比べていると
時間なんてあっという間に過ぎる。


当然だがこの古地図にわが家の地名は書かれていない。
ただ、「川越道」とか「新高野道」とか「上板橋」は記されているので
想像はできた。で、当然ながら

おおお!(目がキラキラ)

となる。

石神井(千川上水)は江戸の水源にもなっているので
記入はなくとも村は古くから存在する。
豊島城は石神井村にあるし
練馬城はとしまえんだ。・・・今はハリーポッターか。

そもそも練馬は板橋から分割された23番目の区なのだ。
光が丘は米軍のグランドハイツだったし、板橋区の成増辺りは陸軍飛行場があった。

・・・でもさ
やっぱり江戸時代、ちょんまげ時代が きゅんとするのだ。
しばらく古地図はマイブームだ。


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