見出し画像

食卓の変化

子どもたちが別に暮らすようになって、普段の食事は夫婦2人だけになった。そんな生活ももう4年になるのか、と思うとあらためて感慨深いものがある。子育てで忙しかった頃に比べると、食事の準備にかける時間は圧倒的に少なくなったし、負担に感じることもなくなった。基本はあるもので済ませる。そんな感じ。
昨日の夕食は有り合わせの具材で大根を煮て、夫のつまみにホッケを焼いた。高齢になるほどタンパク質をとった方がいいらしいから、少しばかり肉も焼き、豆腐や納豆も並べておく。
子どもたちがいる頃は、夕食のメニューにはいつも頭を悩ませていた。毎日何かしら買い足すものがあっても、結局は子どもが喜ぶメニューというと、肉とかカレーとかだから、いつも似たようなメニューの繰り返しになってしまって、それも憂うつだった。
今はメニューを先に決めるのではなくて、冷蔵庫にある肉や野菜を眺めてその日の気分でメニューを決める。スマホで具材を検索に入れ込めば、いつもと違う味付けの新鮮な料理を教えてくれるから、料理も簡単で楽しい。

それに、あの頃の我が家の冷蔵庫はいつもぎゅうぎゅう詰めだった。時々整理すると、奥から賞味期限切れの食品が出てきたりして、嫌な気分になったりした。
今、冷蔵庫を開けると、見違えるくらいスッキリ片付いている、というか中に入っているものがずいぶん少なくなった。冷蔵庫の内側の白に庫内灯が明るく光っているのが見える。
断捨離、という言葉を良く聞くけれど、知らない間にどうしても必要なものの数は減っていた。少しずつ今の自分にあった暮らしになっている。

いいなと思ったら応援しよう!

夏月
いただいたサポートは、本の購入に使わせていただきます。