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映画『ガザの美容室』
女たちでにぎわう美容室。忙しく髪にブラシをあてて働く母親に少女が訴える。「外へ出たい」「少しだけ」 母親の美容師は厳しく答える。「ダメ、奥で宿題をしなさい。」何とも言えない閉塞感につつまれたシーンで映画ははじまった。
外はいつ戦闘が始まってもおかしくない、というか、ここガザには日常的に戦闘がある。そんな中で暮らす女性達が髪を整えてもらう順番を待っている。しかし、作業ははかどらず、次から次へと女たちのトラブルが続く。外の混乱と同様、女たちが抱える状況も混乱していることがわかる。いつまで待っても先の見えないじりじりとした閉塞感は、そのままガザを映している。
しかし、どうだろう。この閉塞感に似ているとは言ってはいけない隔たりはあるものの、世界中が感じている閉塞感でもある気がした。混乱している。
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