薬屋のひとりごとを考察する11牛黄
📖引用
「先日、交易商人たちのところを回ったとき、面白いものが出ていると聞いてな。こういう名だったんだが」
ぺらりと紙を猫猫に見せた。猫猫の目がきらりと光る。
そこには『牛黄』と書かれてあった。
「いるか?」
「いります!」
気が付けば、猫猫は壬氏の執務机に足をかけ詰め寄っていた。
牛黄とは、薬の一種であり、牛の胆石のことだ。千いるうちの一頭にしかないとされるそれは、薬の最高級品として扱われる。
貧しい花街の薬屋ではそうそうお目にかかれない代物であり、垂涎の品だ。
🎓考察
牛黄、牛の胆嚢に生ずるという黄褐色の胆石。薬用として珍重されている。日本薬局方ゴオウの効能・効果は、 解熱、鎮痙、強心。服用量は、1日2回で1回の服用量が100mgとされます。
現在でも高価な医薬品、生薬と言える価格で取引されています。即効性があり、効果は強いとされています。強心作用があるので定期的に服用するものでもなく、牛黄でなくても解熱・鎮痙・強心作用のある医薬品で安全性が高く、安価なものがある今の時代は、出番は少ないと思われます。
興味あるからと言ってお試しで飲まないようにしてくださいね。
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