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薬屋のひとりごとを考察する7夢遊病

📖引用
「じゃあ、夢遊病ってのはわかるかい?」  

📖引用
夢遊病というのは、よくわからない病気である。寝ているのにあたかも起きているような動きをする。なにが原因かといえば、心の軋轢であり、薬草をいくら煎じても意味がない。心を癒やす薬などない。  

📖引用
「極端な気持ちの高ぶりがあった後に徘徊することが多いので、気持ちを落ち着かせる香や薬を配合したのですが、まあ、気休めにしかなりませんでした」  

🎓考察
夢遊病とは、睡眠中に自然に、または発作的に起きだして活動し、再び眠りについて、この間の行動を記憶していないことを繰り返す病的症状です。ノンレム睡眠中に起きるものとしては、睡眠時遊行症とも呼ばれます。多くは小児期に見られ、睡眠中に歩き回るほか、布団の上に座るだけのものから、廊下で放尿をしてしまうような目的を持った行動まであります。起こしても覚醒させることは非常に困難です。小児期にみられる睡眠時遊行症は、大人になるまでには自然に消失することが多いようです。夢遊病は、一部の薬剤でも起こります。私が仕事で聞いた話では、「コンビニでアイスを買って帰って来て、食べて寝た形跡を朝になって発見した。」「起きると、マンションのエントランスでパジャマのまま寝ていた。」などがあります。原因は、薬剤・遺伝・ストレス・生活環境等色々ではっきりしません。治療薬もありません。気持ちを落ち着かせる抗不安薬等が使用されるケースもありますが、こうしたお薬が原因となる場合もあり、難しいところです。
心身や生活リズムの安定を図ることが大事だとされています。夢遊病の症状は、多くの場合、睡眠の前半で起こります。遊行があったときに危険がないように、ベッド周囲をかたづける、床に物を置かない、窓にはしっかりカギを締めるなど、ケガや事故が起きないように寝る前に環境を整えることが大事です。私の聞いたケースでは、鍵もあけてしまうので、手が届かない場所に鍵を増設した方もいました。本人も覚えておらず、朝起きた時の衝撃とショックが大きいです。同居家族でそうした症状に悩んでいる方がいらっしゃいましたら、優しくサポートしてあげてください。

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