その女メロニィ
『メロニィ』と聞いて、「あのメロニィ⁉️」と思う人がどのくらいいるのだろう。
ネットで調べてみたら、ここに見つけた。さすが!
私がこれまで読んだ本で、好きな登場人物の5本の指に入る『メロニィ』
その生き様ったら超カッチョイイ。
自分の身は自分で守れる女、メロニィ。
その破壊的な風貌からは想像できないほど繊細で、物事の真芯をいつでも突いてくる。そこには一切の打算や妥協がない。
メロニィの言葉は数少ないけれど、いつでもココロ打つものがある。
それなのに‼️だ。
この本が映画化された時、メロニィの存在はなきものとされた。
このストーリーには欠くことのできない、第二の主人公みたいなものなのに。
メロニィを登場させると物語が壮大になりすぎてしまうのか、それとも
メロニィ役をやりたがる女優さんがいなかったのか。。
その理由はさっぱりわからない。
でも、その映画の脚本は、ジョン・アーヴィング本人だったのだから、それなりの理由があるに違いない。。でもどこにも見つからなくて。。
この本が好きで、もう何十回と読んできたのだけれど、読むたびにメロニィがスキになってしまう。
もしかしたら、メロニィだけでの物語もあり⁉️、そんな気にさえなってきちゃうのだ。
本を読んだ方が絶対にイイので、ここでは引用はしないけれど、メロニィの生き様に触れてほしい、一人でも多くの人に。
強くてまっすぐで時には攻撃的で暴力的。それであって可憐で優しいメロニィ。
その外見からは全く想像できない、そのカワイゲが尚更にステキ。
今回ここに書こうと思って気がついたことがあった。
それは、メロニィだけがメロニィなのだ。
この「サイダーハウス・ルール」の他の主な登場人物は、ほぼ姓名がつけられてる。もしくは職業で。例えば「ホーマー・ウェルズ」とか「アンジェラ看護婦」
それなのにメロニィだけが「メロニィ」
やっぱりメロニィは他の人物たちとは別格なのだ。。
アーヴィングはメロニィをそういう位置付けで書いてるんだって。
そんなことに気がついてちょっと嬉しくなった。
そして
ジョン・アーヴィングの本に出てくる人間たちって超魅力的だなって、いつでも思う。
だから何度でも読んでしまう。そして読むたびに新しい発見がある。
あと何度読めるだろうか。。
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