ダイジョーブってダイジョーブじゃない
以前こんなことを言っている人がいた。
誰かのことを心配して「大丈夫ですか?」って尋ねるけれど、それは「大丈夫です」って言う答えを期待して言っている、と。
確かにそうだな、と思った。
だからそれからは「大丈夫?」って聞く時は気をつけようと思っている。
だけどそれでもつい聞いてしまう。「大丈夫ですか?」
そして決まって返ってくる答えは「大丈夫です」
なんの解決にもならなくて悲しくなる。
そんな時は何も聞かないで、ただ手を差し伸べられたらいいのに、って思う。
だから「大丈夫」って繰り返す人がすごく気になってしまう。
本当は「大丈夫」じゃないから、「大丈夫」って自分に言い聞かせているように聞こえてしまう。
そんな時は、そっと手をとって話を聞いてあげたい。
できることならぎゅっと抱きしめてあげたい。
そうやってほんのちょっぴりだけ、その人の痛みを分かち合う。
日本人にはハグの習慣もなくて、今はなかなか触れ合うことも難しくて。
でもそう思っているって、伝えるだけでもいいのかなって思う。
いつでも私を安心させようと「大丈夫」って言ってくれるアナタ。
時々は「大丈夫じゃない」って言ってもいいのよ。
私はそんなアナタのことをギュッと抱きしめたい。
そう思っています。