4コマはリズムか起承転結か
私は漫画をリズムで描いてるところがあります。
4コマ漫画も、起承転結よりもリズム重視で描くタイプ。そのお話。
4コマにおける起承転結とは?
一般的に、4コマ漫画はコマが4つありますので。そこに、物語の型である「起承転結」を1コマずつ当てはめる、というのが基本とされます。
起…はじまるよ~
承…その続きだよ~
転…突然の変化!!
結…オチ
だいたいそんな感じです。
そもそも漫画の歴史、特に4コマ漫画の歴史は浅いですし、4コマ=起承転結という概念も絶対ではありませんが、ちょうど1コマずつ起承転結を当てはめると、実際しっくり来やすいというのはあると思います。
リズム重視の場合
さて、まず昨日私が描いた、リズム重視の4コマを見てみましょう。
星座擬人化4コマ、うお座さんとおうし座さんの回。
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雑な絵やな~~
そして物理法則を無視するオチですが、これは私の漫画ではよくあること。ファンタジックなゆるい世界観なのでアリだと思ってる。
まあそれはいいんだ。4コマの構成の話がしたいんだ
注目してほしいポイントは2コマ目です。
この2コマ目、いらなくね…?
ただ相槌打ってるだけのコマなんですわ。仮にこの2コマ目がなくても、十分ネタの意味は通ります。3コマでもいいです。
じゃあなんでこの2コマ目を描いたかというと、
リズムです!!
リズムのために描いてます。
全体的にスローペースな雰囲気を出したかったんですよね。
1コマ目の導入の後に、2、3コマ目を冗長に、スローにしてまったりした空気感を出すのを意図しています。
ゆっくり物事を進めよう、っていうネタなので。
おうし座さんののんびりしたキャラを出したいというのも大きいです。
雰囲気重視、キャラ重視でもあります。
起承転結重視の場合
では起承転結を重視するとどうなるの?と思い、多少変えてみました。
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一例ですが、起承転結を意識して描くとこんな感じになると思います。
起承転結の「転」は、意外性のあるシーン。おやっ?と思わせる展開。
4コマで言えば、3コマ目に意外なシーンを描き、4コマ目で納得させる、というのが基本となります。
今の時代では、起承転結をしっかりなぞる4コマも少ないのですが、商業誌の4コマ漫画ではこういった構成が求められる事も多いです。一般層に向けた4コマ誌は特に。
SNSで4コマを公開するなら、起承転結をきちんとなぞるかどうかは作風やコンセプト次第ではありますが。むしろ攻めた内容の尖った漫画が多いSNSにおいて、普通に起承転結がしっかりした4コマが描ければ技術的な強みになるかもしれません。
私の場合は、一応基本をなぞりつつもリズム重視で好きなように描いているところがあります。
リズムだ!!
これはもうクセみたいなもので。それも個性だと思ってます。
4コマを描かれる方は、ぜひ自分なりの独自のスタイルを見つけてみて下さい。
読まれる方も、起承転結やリズムを意識してみると、通の楽しみ方ができるかと思います。