銀貨不要論〜銀貨は麻薬だ〜

…誰だ、こんな攻めたタイトルをつけたのは。

はい、私です。狼でマジシャンの月乃輪ウルフです。

コインマジックをやっていると銀貨が欲しくなりますよね。なんか憧れというかロマンがあります。

でも、銀貨は手に入れない方がいいです。触らない方がいいです。
それはなぜか…。

その理由は…「銀貨以外じゃ満足できなくなるから」です！

もうニッケルコインやレプリカに戻れなくなります。五百円玉でマジックするのも違和感になります。もう銀貨中毒です。銀貨を欲するようになります。

例えばケネディ６４年４枚を購入して手に入れたとしましょう。だいぶ使ってきて、久しぶりにニッケルのケネディコインを触ってみると。全然手に馴染みません。パームもなんか滑るし、「下手になった！？」と錯覚します。

実はニッケルは撥水性で水を弾く性質があり、銀は吸水性で手に吸い付くような感覚があります。なので銀貨はとてもコインマジックのテクニックをするのに適しているため、銀に慣れすぎると、ニッケルを触っても満足できなくなるのです！

さらに時が進むと、ケネディ６４年だけでは満足できなくなってきます。ウォーキングリバティが欲しくなってきます。それに飽き足らず、バーバーコインにワンダラーのモルガンコイン、ピースダラー、一圓銀貨などなど欲望は止まりません。加えて、ケネディ６４年を持ってるのに、燻し加工されたものが欲しい、ソフトコインが欲しい、と銀への依存はより強まっていきます。ああ、恐ろしい。

さらにギミックコインも銀で欲しくなります。それはそうですよね、レプリカではもう満足できないんですもの。

レプリカのギミックを買うのもなあ…かといって銀貨のギミックは高いしなあ…。

そうして、シェルやフリッパー、SCBにSTCなど優秀なギミックを敬遠するようになっていきます。とっても便利なのにも関わらず！なんてこった！

このように銀貨を触ってしまうと、もうニッケルやレプリカに戻ることができなくなってしまいます。それだけの恐ろしい力が銀貨には秘められているのです。

この銀貨の素晴らしさに気づきたくない人は、絶対に銀貨を触らないようにしましょう。

P.S.
とある記事に感化されて書きました。とてもいい記事ですので、下にリンクを貼っておきます。ぜひお読みください。

今回、ネタ風に書きましたが、実際、銀貨不要論をリアルに唱えたい心境もあります。もちろん銀貨は銀貨でいいですし、銀貨があるなら銀貨の方がいいと基本的には思います。でもそれってマジシャン側の思い込みというか、「銀貨崇拝思想」に侵されてないかなとも思います。それについては今回の趣旨とは違うのでまたの機会に。

感化された記事はこちら

月乃話ウルフ