衝動《蒼天》
包帯で目隠ししたまま、ウルダハの街を散策する。目に強い光を浴びてしまって酷いダメージを受けてどのくらいしたか。絶対安静からなるだけ安静にしろまで回復して、それから程なく、無理はせぬようにまで回復した。薄暗い部屋で静かにしているだけの日々は退屈過ぎてシンドかったから、無理をしなければ良いと言われてからはなるべく散歩をしてる。景色は見れないが歩きなれたこのあたりの道はわかるしな。静養のために西の実家で過ごしているのもあって、一緒に過ごすことになる養母のスティムブリダは俺が1人で散歩しに行くのを心配してくれてるが……同時に俺が時々1人にならないと気が休まらないのも理解してくれてて、俺がしたいようにさせてくれている。決して無茶はしないでと念を押すことは忘れずに。まだ日を遮るためも兼ねた治療のための包帯は外せないし、回復しきってもいないから栗丸も一緒じゃない。アイツは今頃、ジーキルや新月達、冒険者仲間達に世話してもらっているはずだ。
ウルダハの大通り。マーケットの近くは人が多いから避けて、ナナモ新門のあたりを歩いていた。ゆっくり。足裏の感触を、皮膚の感触を、角で聞き取る音を確かめながら。石畳の地面は硬いし、小さな窪みがいくつもある。今日は天気もいいから道は陽の光でほんのり熱くなってるのも分かる。時々、通りすがる他人がギョッとしたように俺の顔を見ようのするのも理解していた。気持ちはわからんでも無い。完全に目隠しなのに平然と歩いてるってのはどこか異質だろう。目が当たり前に見えている連中からしたら、とくに。俺は昔から視力が弱かったからあまり気にしてない。西に来て冒険者になってから特にだ。冒険者達には仮面を好んでつける奴やフルフェイスの兜に拘る奴、眼鏡や眼帯に拘る奴など目元を覆い隠す見てくれの奴らが結構いるのだ。彼らが楽しそうに目元を、顔を覆うのを見ていて、なるほど趣味趣向で目隠し状態になる奴らもいるのかとどこか感動したもんだ。そんなことを考えつつ、少し休憩しようかと手ごろなベンチに座る。暖かい日差しのせいか石造りのベンチも温かい。花壇を真ん中に埋め込んだようなベンチ。植物が側にあると少しだけ涼しく感じるな。本当ならダラダラと歩いていたいのだが一応気をつけて無理をしないようにしてはいる。視力が落ちるのは確定的だからその悪化を少しでも小さくするために。治療の時に目を開けたりはしてるんだがやはり前に比べて見えないし視界が狭い。包帯をしなくて済むようにならないと細かな判断できないが目が悪くなってるのは確かだった。至近距離で閃光を浴びてしまった時点で悪化が確実だったのがその後も、動いたらマズイ時期に動いてしまった上、陽光を目元に浴びてしまった。後者は俺が自分で選択した行動だから後悔はしてないが、前者は他人の逆怨みからくる襲撃だったから……多少、根に持ってもバチは当たらんよな?相手は捕縛されて裁かれてるとこだし手は下さないが生涯怨ませてもらおう。そうでもしないと俺の気が晴れない。
ウルダハの、冒険者も多数所属してる不滅隊の本部の近くにいるからか往来もそれなりにある。冒険者達はそこまで軍隊に属してる意識を持たないかもしれないが、所属先へ物資を納めたり任務を手伝えば見返りはあるから、結構な数の風来坊達が軍の本部にやって来る。俺もその恩恵目当てに不滅隊に所属してるから割と馴染みの場所だ。恩恵以外にも、俺が西に来たばかりの頃色々と不滅隊には世話になったから恩返しも兼ねてるつもりだが果たして恩返しになってるのか謎だ。なんせ俺は本来どこかに属するのを嫌う。積極的に任務に行くわけではないし、冒険者の中にはグランドカンパニーの長に心酔して所属先を決めるやつもいるが俺にはそういう忠誠心みたいな物もない。ラウバーン局長もナナモ女王陛下も人は良いけどな。だからと言って彼らに利益をもたらそうとまでは思わない。みんな良く、国のために頑張れるな?というのが正直な感想だ。本当に俺は風来坊向きなんだろうな。本部の前で人の往来を見て……と言うか、感じながら考える。休憩しようが寝ようとしてようが考え事をやめられない。頭も休めた方が良いんだが。癖だなこれは。やれやれとため息をつきつつ、帰ろうかと立ち上がる。不滅隊の本部から離れて、養父母の家へ向かおうと路地に向かって程なくだ。攻撃的な人の気配を察して足の速度を緩めて体を軽く捻る。トンと腕に誰かぶつかって来た。わざとだな?分かりやすく痛えと大袈裟な声が上がる。地面に転がり込む演技までして大層なこったな……見えてはないからそう感じとってるだけだが。ゴロンと倒れこむ音や、それに伴う服のこすれる音や砂ぼこり。人間が一人足元に転がり込んだりすれば当然、足元にかかってくる空気も変わる。
「おいぶつかっておいて一言もないのか?にいちゃん。」
お決まりの文句すぎて返事をするのも面倒くさい。呆れた顔をしたのが相手にも分かったのか、距離を詰めてくる気配を感じる。3人組……。1人は俺にぶつかって来て、後2人は少し離れたところにいたようだ。……この体格は……ヒューランのミッドランダーとハイランダーの組み合わせか。全員男だな。ぶつかって来てわざとらしく地面にへたり込んでるのはハイランダー。分かりやすい威圧の言葉を吐いて来たのもハイランダーで、その脇でヘラヘラしてるのがミッドランダーか。なんにせよ碌でもないゴロツキだな。
「なんだその態度は、反省してねぇのか?」
「ぶつかられたのは俺の方だからな。避けたのにわざわざぶつかったのはアンタのツレだ。」
俺が目隠ししてて視界がゼロだろうと舐めてかかって来たか?そうじゃなきゃアウラの大男なんかに好んで喧嘩はふっかけないだろう。目の前のハイランダーよりデカイんだしな俺は。実際普段、シェイデッドグラスをつけてウロついてる時にはこういう手合いに絡まれたことは無い。
「おお?俺のツレのせいだってのか?こんなに痛がってるのに骨でもいってたらどうしてくれるんだ?」
「……。」
反応するのが億劫だ。さっさと帰ってスティムブリダ達と茶でも飲みたいな。大袈裟に痛え痛えと喚くふりをする足元のハイランダーに軽く視線……目は出てないが、視線をくれる。一瞬、ひっとソイツが怯えたのも分かった。俺が不機嫌そうなのが伝わったらしい。この程度でビビるならそれこそ関わってこないで欲しいな。俺が不機嫌そうに、それでいて面倒そうに黙ったのが絡んで来ているゴロツキにも分かったようだ。脅してるつもりだろう、こっちも不機嫌だぞと芝居がかった罵声を浴びせてくる。治療費を出せだの落とし前をつけろだの。好き勝手言いやがるな。笑えてくる。
「何とか言いやがれこの水牛頭が!」
水牛頭が、という単語に一瞬、何を言われたのか分からなくてポカンとなる。水牛頭……なんだそりゃ、一応罵り言葉か?言われたことの無い煽り文句だ。たしかに俺には捻れた角が生えてるけどな。間をおいて笑いが出る。なんだか分からんがツボに入った……。水牛頭か……考えたことがなかったぞ。俺が笑いだしたのを見て、ゴロツキ達がなぜ笑っているか分からないという顔をする。怒る事を想定してたんだろう。生憎、腹を立てるほどの言葉じゃないな。むしろよく分からないが面白い。目が回復して来ていてよかった。でなきゃ笑うのも響いて痛かっただろうし。
「なっなにが可笑しい!!」
「俺にも分からんが可笑しいもんは可笑しい。ふふふ……。言っとくが俺からぶつかりに行った訳じゃ無いから落とし前もクソも知ったこっちゃ無い。怪我してんなら医者にでも行け。」
さっさと帰ろうと前にいるゴロツキ2人の脇を抜けようと歩きだしてすぐに、ミッドランダーの方が腕を掴んでくる。待ちやがれ、と。振りほどくのは簡単だが、さて。
「逃げんのか!」
「……逃げるように見えてるのか?」
思わず思い切りめんどくさそうな声で言葉が漏れる。さっさと張り倒しても良いがまだ相手が攻撃して来てないから我慢している。先に手を出すとあとが面倒だ。と、思っていたら腕を掴んで来たミッドランダーが殴りかかってくる。……なるほど。なら反撃と行こうか。掴まれていない方の腕を動かして、相手の拳を掌で受け止めた。パン、という手のひらに拳がぶつかる音がする。相手がパンチを防がれたのことに驚いた顔をした。それなりに力持ちらしいがあんまり痛くもないな。……本当に完全に舐められてる感じかコレは。治療兼ねて目隠ししてるだけなんだけどな。相手はそんなこと知らんから仕方ないか?知らないのは当然だろうが、そうだとしても視界を塞いでるなら弱かろうと絡むのは感心しないな。驚いている隙に、相手の手に掴まれた腕を捻って隙間を作るとスッと自由にした。アッサリと腕が手をすり抜けたからかミッドランダーがまた驚くのがわかる。察するにコイツが3人の中で一番下っ端の扱いか?気の毒に。抑えていた拳から一瞬手を離してすぐ、手首を掴む。グッと力を込めるとアッサリ、ソイツの身体が宙に浮いた。……軽いな。鍛錬の相手がだいたい俺と同じアウラ族の兄貴やジーキル兄弟でデカイからこのミッドランダーが酷く軽く感じる。手加減をしながら自由にした片手を相手の背中に添えて弱めに放り投げる。ドスン、と地面に背中からミッドランダーが落っこちる。ぐえっと情けない悲鳴が上がったとわかる。痛かろうな、石畳の道だし。頭をぶつけんように気をつけたが、大丈夫そうだな。
「って、テメェ!」
「……殴りかかられたから反撃しただけなんだが、何か問題が?」
ぐっと親分格と思わしきハイランダーが言葉に詰まる。後先考えないで絡むもんじゃないぞ。怪我をしたふりをしていたハイランダーの方はすっかり演技を忘れた様子で怯えた顔になっている。……ビビってはいるが元気そうだな、怪我もなく何よりだ。
「その包帯は飾りかよ!卑怯な奴め!」
言われた意味が一瞬分からなかったぞ。どうして卑怯と結びついた……。弱いふりをしてると言いたいんだよな?多分。自分達が簡単に狩れるはずの獲物として俺を見ていたと。その上で大人しく狩られてくれる筈だったから、反撃できる技量があるのを隠してた、ずるい、となったのか?なかなかとんでもない理屈だな。
「……なるほど?俺が盲目か何かでろくに反撃できる筈がないといちゃもんをつけて来たって意味だな?」
声に出して確認をすると、ハイランダーが2人ともしまった、というような顔をする。……これは前科もあるし余罪もあるな?ミッドランダーの方はそれなりに背中が痛かったらしく特に反応をしてない。気配から察するしかないが立ち上がって俺に攻撃する気はない様子だ。油断ならないから警戒はしておこう。
「……見くびられたもんだ。何も見えなくても分かる事は多いぞ……?お前達を殺すことも、俺には出来る。」
「は、ハッタリ言うんじゃねえ!」
「……試して見るか?」
自然と口角が上がる。何処かで争い事を、相手を叩きのめすのを楽しんでる俺がいる。自分でも異常だなと思う。何か歪んでると。モンク僧やらが高みを目指すために闘いたがるのとは別物だ。それならまだ健全だろう。俺は相手を叩きのめすだけで飽き足らず、始末をつけたくなる事が度々ある。ちょっと首を捻ってやれば、呼吸を阻害してやれば、ナイフで急所を突いてやれば。そう頭のどこかで考えてしまう。タカが外れたら俺は殺人鬼になるんじゃないか?と不安になる瞬間があって。今、それだ。やろうと思えばこのロクデナシ供を殺すのは容易い。そんなことをしたら俺の立場どころか仲間や家族の立場も不味くなると分かってるのに。俺がさっきとは違う、明らかに陰った笑みを浮かべたからだろう、ハイランダー2人が蒼ざめたのが分かる。ミッドランダーの方は俺の顔が見えてないからかまだ唸ってるだけだ。ある意味幸いだな。
「助けを求めたいだろうが、不滅隊なりに行ってもしょっ引かれるのはお前達だぞ。」
「こ、殺すなんてしたらテメェだって騒ぎになるだけだろ!」
「……《不慮の事故》ってのは白昼堂々とでも起こるものだがね。」
「!?」
しょうもない問答をしてるうちに、俺の後ろから誰か近づいてくる。不滅隊の本部がある方からだ。足音からするに軍人ではない。これは……情報屋のオッサンだな?
「よぉ、穏やかじゃねえな。」
パンスネという小さめの眼鏡を身につけたオッサンが、飄々とした声音で当然のように割って入ってくる。有り難い。このままだと俺はコイツらを全員、エーテル界に還しちまいそうだ。
「お前ら余所モンか最近ウルダハに来た難民かなんかか?悪いことは言わねぇ。この兄さんにちょっかい出すのはやめときな。本当に殺されるぞ?。」
「ワイモンド。」
「あながち間違いでも無いだろ?帝国兵、何人始末したんだ?軍団長クラスも含めて。」
「さぁな、数えてない。」
冗談交じりと、ゴロツキを脅すための会話だ。情報屋のオッサン……ワイモンドが先導してるが。多分、俺がいちゃもんをつけられたのが見えてて止めに来てくれたんだろう。二重の意味で。ゴロツキ供が帝国兵や軍団長を始末しているという言葉を理解して、俺を見上げてくるのが分かる。そんなまさかという顔だな多分。冒険者は国に駆り出されて帝国との争いにも行くから、帝国兵連中との殺し合いを経験してる奴だって多い。俺もその1人だ。軍団長ともたしかにやりあった。俺1人でじゃないけどな。
「分かったら弱そうなやつを狙って金品強奪しようなんて辞めるんだな。……何人か、被害に合わせてるの知ってるぜ?」
流石、情報屋だけはある。ワイモンドはこのロクデナシの情報を仕入れ済みのようだ。彼がパンスネ越しに目を光らせるような、そんな錯覚を覚える。程なくして示し合わせてあったんだろう、不滅隊が数名駆けつけてきた。ワイモンドが遠くからながら成り行きを見ててくれたお陰で俺がコイツらに絡まれた側で、攻撃されたから抵抗のために1人をぶん投げた、とアッサリ納得してもらえる。さらに言えば、俺は不滅隊に貢献してると評価をある程度もらってる立場だ。信用出来る冒険者と認識してもらえているって訳だな。日頃の行いは重要だ。ギャーギャー喚きながらも、ゴロツキ3人がしょっぴかれていく。それを見送って、やれやれとため息が出た。全く面倒な。
「ワイモンド、感謝する。助かったよ。」
「丁度見えてたからね。お前さんうっかりスイッチ入っちまうと怖い人だしな。」
「お陰で変なスイッチは入らずに済んだぞ。」
「そいつは良かった。それじゃあな。」
おやっさん達によろしくな、とワイモンドが軽快な足取りで去っていく。食えないやつだ。悪人じゃないが情報屋である以上多少は胡散臭いし、世の中の裏側も知ってる男だからな。ウルダハで情報屋しながら五体満足で生きていけてるのは大したモンだと思う。ここは《そういう国》なのだ。さて、俺も帰ろう。スティムブリダが心配してる筈だ。変なのに絡まれた事は彼女には内緒にしておこう。ただでさえ心配かけてるのに、余計な心配を加える必要は無いだろう。まっすぐ、家に、エオルゼアでの実家に戻る。まだ午後の3時くらいか。ノックをしてからただいまと声をかけて、玄関から中へ入ると、スティムブリダが小走りに迎えにやってきた。俺よりも背の高い、ルガディンの女性。俺がエオルゼアに逃げ込んできた時に養母になってくれた人だ。優しくて、和やかな人。優しくて穏やかなんだがその実、元傭兵で戦う力も持っているし、気性の荒さも持ち合わせてる。人は見かけによらないモノだ。
「おかえりなさい。丁度、お茶の支度をしていたから一緒に飲みましょう。」
「ただいまスティムブリダ。分かった。手洗いだけしてくるよ。」
足元に気をつけなさいね、と答えてから、スティムブリダがリビングに戻っていく。養父であるマスターも、多分、リビングにいるだろう。手早く手洗いとうがいを済ませて置いて、リビングに向かう。顔も洗いたいが包帯してるから無理だった。包帯を外してしまうとガーゼをあてて塗った薬がむき出しになるから……夜に薬を取り替える時に顔は洗おう。
「おう、おかえり。」
「ただいま。」
大柄で強面の俺の養父にあたるウィルフトゥーム……俺はマスターと呼んでるんだが、彼がすでに席についていた。茶菓子を運ぶ手伝いをしたらしくて、それが済んだからスティムブリダがお茶を持ってくるのを待ってるらしい。普段なら俺も手伝うのだが、目隠し状態で自宅に静養に来てからというもの養父母ともに手伝わせてくれない。お前はじっとしてろと座らされてしまう。心配してくれてるからなのは分かるんだが、少しくらいは大丈夫なんだけどな……散歩できるくらいだし。程なくしてスティムブリダが戻ってきて、紅茶を淹れてくれる。茶菓子はクッキーが何種類か用意されていた。甘くて香ばしい香りがしてる。美味しそうだな。頂きますと宣言してから、一枚摘みあげてかじる。スティムブリダが面白そうに笑うのが分かるが、彼女は俺が菓子を摘むたびにああして面白がる。レンもそうだったが大男が真顔で甘味を食べるというのは面白いんだろうか?それとも俺が菓子を食べるのが面白いのか。ちょっとよくわからない。甘いものは美味しいから構わず食べるが。
「少し帰りが遅かったけれど、何かあったの?」
それはそうと、とスティムブリダが小首を傾げながら問いかけてくる。マスターが同意するように頷いて、俺の顔を覗き込むように視線を動かしてきた。どっちも見えちゃ居ないが、理解できて居た。何かあったに違いない、という表情なのも察しがついてる。彼らは夫妻揃って元傭兵で、その危険を察知して潜り抜けてきた経験からか勘も鋭いのだ。ふっと笑みを見せておく。アイツらに見せたのとは違う、陰っては居ない笑みを。
「何もないさ。ワイモンドと軽く話してきたくらいだな。よろしく伝えてくれって言ってたぞ。」
そうだったの?ならいいけど、無茶はしちゃダメよ、とスティムブリダが言って、マスターもそうだぞ、と同意して念を押してくる。
そう、何もない。何もないさ。
戦うのを無意識に笑うのも。薄暗い衝動も。
何もない。何も。
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