ふわふわ
ふわふわ
季節は模様替えして
冬空に飾りつけられた雪が
銀色の風とはしゃぐ
ふわふわ
景色はうっすらと明かりを落とし
寒空の下に咲く名もない花が白い毛布を羽織る
ふわふわ
恋心は2人を繋いで
白空を見上げるきみの横顔が
青い想いを積もられる
ふわふわ
雪たちが銀色の風と歌う
「白い毛布を羽織るきみはまるでたんぽぽぽのよう
きみの名前はふゆたんぽぽだね」と
ふわふわ
名もない花は真っ白な涙を零しながら言う
「こんなちっぽけなぼくに
素敵な名前をつけてくれてありがとう」と
寒いけど暖かい
そんな不思議な季節に描かれる
優しい優しい物語
ふわふわ
ぼくは心の中で願う
「ぼくらの未来も
そんな物語のように描かれれますように」と
ふゆたんぽぽの隣
優しい空気が2人を包み
やわらかな想いが心を包み込む
ふわふわ
ふわふわ
ふわふわ
この世界はそんな優しさで溢れている
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