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涙の温度

気がつけば

失った後に大切だと気づいたものがこんなにもたくさん

わかっているはずなのに

大切だとわかっているはずなのに

どうして人はそんな風に生きていくのかな?

近くにあればあるほどに見つめようともせずに

遠くばかりを見つめてしまう

そして気づいた時にはもう遅くて

いつものように遠くを見つめて見つけようとしても見えなくて

手を伸ばしも届かない場所に大切なものは行ってしまう

残るのは確かにそこにあった微かなぬくもりだけで

そこをずっと見つめておけばよかったとその時初めて知るんだよね

でもね

手を伸ばしても届かないのなら

自分の気持ちを伸ばせばいんだよ

もう近くにないならせめていつまで経っても忘れないように

消えないように伸ばし続ければいんだよ

傷つけた分だけ傷ついて

涙を溢してその温度の暖かさに

どれだけ大切だったかを知るから

だから溢した涙を大切にしなくちゃいけない

失った大切なものを形にしたものが涙だから

だから…

涙は暖かいんだよね

気がつけば

失った後に大切だと気づいたものもこんなにもたくさんあるけど

大切な大切な思い出もこんなにもたくさんあるんだよ

涙を枯らさずに生きて行けば

きっとそんなことに気づくはず

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