【江陵旅行①】見どころ満載 烏竹軒
10月中旬、韓国の東海岸に面する江陵市に行ってきました。江陵は美しい自然に囲まれていて水墨画のような景色が広がっており、少し移動するだけで海や湖、山など心休まる場所に行くことができるところでした。ここで暮らせたらいいのになという感情を強く感じたのは人生で初めてでした。そんな江陵での思い出をこれから少しずつ記録していきます。
江陵といえば烏竹軒
江陵旅行での欠かせない場所の一つ烏竹軒。烏竹軒は韓国の紙幣5,000ウォン札に描かれている栗谷李珥と、栗谷李珥の母であり、50,000ウォン札に描かれている申師任堂の生家です。
15世紀後半に建てられ、住居建築としては珍しい二翼工式になっていることから柱心包と翼工の関係を把握することができる貴重な建物とされています。
日曜日だったので早く行った方がいいかと思い、開場の9時に合わせていきましたが家族連れや友達同士で訪れている人達がちらほらといった感じでした。敷地も広いので周りを気にせずゆっくりと景色や自然も楽しみながら観賞することができました。
入口の右手にある切符売り場にて入場料3,000ウォンを払って入場券を購入すると、同じ敷地内にある栗谷記念館、江陵市立博物館、江陵貨幣展示館も別途追加料金なしで見ることができます。(韓国の文化的施設に行くたびに思うことですが、本当にこの値段でいいの…?と不安になります。)
中に入り広場を抜けると自警門が現れ、この自警門を抜けると右側に烏竹軒が見えてきます。
自警門をくぐり、烏竹軒と刻まれた石が置かれている階段を登るとすぐ目の前に烏竹軒が現れました。
建物に向かって左側奥には天然記念物の梅の木があります。この梅の木は烏竹軒が建てられた1400年頃に一緒に植えられたとされており、栗谷李珥と申師任堂が直接手入れしていたといわれているそうです。目の前にある梅の木を栗谷李珥も見ていたと考えると不思議な気持ちでした。
建物の三つある扉の右端の部屋は申師任堂が栗谷李珥を出産した夢龍室です。
写真にも写っていますが、烏竹軒の中にはパネルが設置されていて栗谷李珥の残した言葉・思想が紹介されていました。栗谷李珥について朝鮮時代の学者という知識しか持っていない状態で烏竹軒に行きましたが、建造物の観賞と同時に栗谷李珥がどのような考えを持った人なのかを学ぶことができて楽しかったです。
このほかにも、御製閣で保管されている栗谷李珥が使用していた硯と実際に書いた撃蒙要訣も観れるようになっていました。
栗谷記念館で才能あふれる一族に驚く
お屋敷をひと通りみてから栗谷記念館にいきました。ここが個人的にすごく面白かったので烏竹軒と栗谷記念館はセットで観覧することをおすすめします。
記念館には栗谷李珥の家族に関する展示が沢山あり、母である申師任堂の葡萄やすいかの画も展示されていました。とても素敵だったのでお土産ショップでポストカードを購入しました。
また、栗谷李珥の兄妹の作品もたくさん展示されており、様々な才を持つ家族に驚きました。そんな方たちを育て上げた申師任堂はどれほどすごい人だったのか…。と、感じるような圧倒される展示ばかりでしたが、ところどころ説明書きに挟まれる逸話が面白く、楽しく鑑賞しました。特に申師任堂の夫に対する考え方が印象に残りました。
この後も貨幣展示館と市立博物館をまわり、気付いたら3時間ほど烏竹軒に滞在していました。時間も忘れ、疲れも感じないほど楽しかったです。
烏竹軒
観覧時間
9時〜18時(入場券の販売は17時まで)
入場券
一般:3,000ウォン
青少年:2,000ウォン
子供:1,000ウォン
住所
江原道江陵市栗谷路3139番道24
江陵観光 烏竹軒ページ 日本語
〈https://www.gn.go.kr/jptour/sub02_01.do〉