【つながる旅行記#4】函館来たけど駒ケ岳登ってくるわ編 part.1
函館。
北海道の中でも指折りの知名度を誇り、赤レンガ倉庫や五稜郭で有名だ。
函館の夜景といえばそれはもう有名で、知らない人は少ないだろう。
ところで今からすごく頭の悪い話をする。
自分は今まで函館の夜景の写真を広告などで見て、
「北海道のこのあたりから見た景色なんだろうなぁ」と思っていた。↓↓
前回の【つながる旅行記】稚内編を見てくれた方ならわかるかと思うが、残念ながら自分は相当頭が足りてない人間だ。
そんな人間が、自分の住んでいた地域から遠く離れた北海道の地理を知っているわけもない。
こんな間違いをするのだから、縮尺の概念すらよくわかっていないのだろう。
そういえば自分の生まれた地域ですら、「こっち行くと確か〇〇があるよな!」程度の感覚で生きていたので、地理は全く把握していない。
さて、実際にはよく観光雑誌で話題になるような「函館」の位置は以下のようになる。(函館市という括りになると別の話になるけれど)
よく見るとピョコっと飛び出た陸繋島がある場所が、世間が話題にしている「函館」だ。
函館山だとか、赤レンガ倉庫だとか五稜郭だとか、そういうのは全てここに集中している。
当然あの有名な夜景もこの小さな函館山からの景色だし、この陸繋島を構成するトンボロ部分は東西1kmほどしかない。
まあこんな説明なんてしなくても、まともな頭を持っている人間であれば最初の夜景の写真を見ただけで町の大きさくらい把握できるのだろうけど……。
とはいえ人間は成長する生き物。間違いは修正していけば良いのだ。
なにはともあれ、そんな函館に自分は居る。
また稚内のごとく歩くのかといえばそうではない。
会社の人たちから大沼公園の話を聞いたのだ。
そして駒ケ岳という山があるとも。
そう、当時の自分はヤマノススメにハマっていた。
登山なんてしたことのない女の子が、友達に連れられて段々と山の楽しさに目覚めていくアニメだ。
もちろん自分がアニメに影響されて、舞台となった高尾山に行ったことは言うまでもない。
そして2回目には陣馬山から高尾山にかけての縦走を行い、足が死んだ。
思えばこれって山中湖で足を壊した後のやらかしだったな……。
当時の自分はあれほどの失敗から何も学んでいなかったようだ。
それはともかく、つまり登山が好きなのだ。(低山しか登ってないけど)
前回稚内を20キロ歩いた後も、結局足は痛みはしたものの、数日もすれば問題なくなった。きっと今回も行けるはずだ。
調べによると、駒ケ岳登山をするにあたり、
最寄り駅である赤井川駅から駒ケ岳までは10キロほど。
コンクリートで舗装された道よりも土の方が足へのダメージは少ないし、
往復20キロならなんとかなるだろうと踏んだ。
そうと決まれば行動は早い方がいい。
登山は時間が勝負なのだから。
そうして駅についた時間は朝5時。
電車は動いていない。
完全に無駄な早起きだった。
林昌平氏による芸術作品「OYAKO」を横目に駅の中へ。
駅で暇をつぶし、電車が動き出したので函館駅から赤井川駅へ向かう。
電車に乗っていて思ったが、自分の実家には近くに電車の駅が無かった。
そのため学校には徒歩か自転車で行っていたし、結果的に自分が一人で電車に乗ったのは東京に出て一人暮らしを始めてからのことだった。
もし東京に行かずに地元の学校に行っていたら、成人しても電車に乗らないままだった可能性もあったな……なんてことを考える。
やはり変わるためには行動あるのみなのか。
赤井川駅に着いたらひたすら歩いて行く。
駒ケ岳は火山活動の影響で赤井川ルートしか今は存在しないらしく、
実は山頂にもいくことはできない。
行けるのは山頂より少し下のエリアまでだ。
だからこそ足の疲労も少なそうだとも言えるけど。
気づけば時刻は8時を回っている。
しかしなんかこう、すごく…自然たっぷりで……
ヒグマとか出そう。
まあゴルフクラブもあるくらいだし大丈夫なのかもしれない。
函館出身の先輩は「道南はヤバいぞ」って言ってたけれども。
歩いて歩いて、なにやらゲートまで来た。
赤井川駅から歩き始めたのが大体8時くらい。
今の時間はというと、8時30分。
30分しか歩いていないが、すでにじわっと汗をかいている。
ひたすら歩く。
なんだかんだで歩いているだけで楽しい。
普段の生活ではこういうことが出来ないのも理由としてはあるけど。
そんな事を考えていると、突然「5合目」の看板が出現した。
いつの間にかもう登山は始まっていたらしい。
ここから3キロ歩けば山頂につくようだ。
山なので当然坂を登るわけだから平地のようには行かないだろうけど、
3キロと聞くと全然余裕な感じがしてくる。
今の時刻は9時を少し回ったくらい。
果たして山頂までどれくらいかかるだろうか。
15分くらいで6合目に到着。
というか「○合目」ってなんなんだろうか。
以下のサイトによると、「コースの取り付きから頂上までを10区分したもの。麓が一合目で、頂上が十合目になる」とのこと。
そして厄介なのが「○合目」というのは決まった尺度があるわけでもないようで、登る人の感覚でなんとなく決められた山がほとんどらしい。
20分で次にたどり着くこともあれば、1時間歩いても次の合数にたどり着けないことも……。
もはや統一されてない時点で、ヤード・ポンド法よりたちが悪い気がする。
そしてたどり着く。
駐車場に。
正直ここまで歩いてきて思ってはいた。
「これ車で来る山だなあ」と……。
ここまでの道も駐車場のすこし前までを除いてしっかり舗装されていたし、なんなら自転車で来ても良いかもしれない。
そうすればかなりの体力と時間を温存できることだろう。
それはそうと入山届を記入していよいよ登山開始だ。
いや、もう登山は始まってたんだっけ?
ここからが本番だ。
高尾山で鍛えた登山スキルを見せる時が来た。
果たして山頂にたどり着けるのだろうか……!?
次回↓
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