【香水】ふと蘇る香りの記憶と、ネット上での香水購入の危険性について
香りって大事だなと今更ながらに思う。
まあ大事だなと思いながらも、自分の部屋には何の消臭剤も置いてないくらいだし、香り要素があるアイテムなんて老松やら伽羅の線香くらいのものなのだが……
しかし最近ふと、高校時代のとある出来事を思い出したのだ。
それは学校の階段で起きた。
ある日、休み時間にいつものごとく階段を登っていた際、後ろからイケメンの先輩が早足で階段を駆け上がっていったのだ。
その先輩が駆け抜けた後には、凄まじく爽やかで嫌味のないイケメンな香りが残っていた。
安物の制汗剤ではあり得ないその素晴らしい香りに、自分はそりゃもう衝撃を受けた。
「良い匂いがする男なんてこの世に存在するんだなぁ…」と。
今思えば、あれは何かしらの良い香水を使っていたのだと思うのだ。
(高校生の時点で香水使用とは、やはりイケメンはやることが違う)
……というわけで、今更ながらに湧き上がってきた香水への想い。
香水への興味が湧いてきた自分は、メルカリへと向かったのだった。
するとどうだろう、メルカリにはそりゃもうたくさんの香水が激安価格で出品されまくっているじゃあないか!!
例えばモテ香水として宣伝されまくりで、「この匂いのする男ばっかりで勘弁してほしい」と噂のDIOR ソバージュなんて、新品で4000円!?
この香水は公式ショップで買ったら100mlで1万7490円もするのだが、さすがはメルカリだね!!
おやおや、新品未開封のカリフォルニアドリームも9000円!?
ルイヴィトンの正規ショップで買ったら4万6200円なのに!?
ウヒョ〜〜!!
……とまあ冗談はこの辺にしておいて。
ネット上で香水を購入する必須知識として『公式販売以外の香水なんて基本偽物だと思え』ということは知っておいたほうがいいだろう。
そもそも香水というのは偽物の見分けにくさの難易度が他の商品と比較してかなり高いのだ。
今や偽物の香水はボトルやパッケージまで模倣するレベルになっており、更に言えば本物のボトルで中身だけ偽物にすることだってできるのが香水である。
そして、ネット上で香水を安く買おうと思っているような人間は、本物の香りを知らない場合が多い。(自分もだが)
だから中身が偽物だろうと、「こんな香りなんだなぁ…」で終わりである。
なお本物の香りを知っている人も要注意なことはある。
ドン・キホーテでは有名香水に似せた香りシリーズ(ジェネリックフレグランス)が売られており、香りの持続時間の短さがよく知られている。
それと同じく偽物の香水においても、最初だけは本物風の香りをさせておき、その後の香りの変化や持続性が全く無いなんてことが普通にありえるのだ。
加えて、香水は管理状況によって劣化するものなので、たとえ本物であっても香りが変化してしまうという厄介さもある。
……まあそういうわけで、メルカリ等での香水は偽物の可能性が極めて高く、香水の管理状況も定かでない個人からの購入は非常に危険と言わざるを得ないようだ。
じゃあどうすんのよという話だが、大人しくデパートか何かで正規品を試してチェックするか、そのブランドで化粧品を買ったら貰えることがある試供品香水で確認するのが無難だろう。
それ以外の方法として、正規品の香水を小分けにしたものを販売してくれるサービスがあるにはあるのだが……
そもそも本物の香りを知らない場合はそれが本当に正規品なのかはわからない。
……うーむ、これは思った以上に厄介な世界のようだ。
兎にも角にも、メルカリ等のやけに安い香水は、よく考えて買いましょうということで。
まあ正規品の値段の高さが想像以上だったので、これじゃ偽物の安い香水に引き寄せられて当然だよな……とはちょっと思った。
やはり自分には向いていない世界っぽいなと思いつつ、とある香水サービスを試してみたので、それについてはまた次回語っていこう。
【次回】お試し香水届きました。