【つながる旅行記#296】初めての呉に上陸しつつ、カニを見る
前回は連続パンクに見舞われつつ、福岡の凄さをあらためて実感した。
所変わって、ここは愛媛県の松山駅。
久々に来たが相変わらずレトロさを感じる駅である。
さて、今回は松山観光というわけではない。
松山観光ではないが……今から向かうのは松山観光港だ。
平たく言うとフェリーターミナルである。
自分は今回、初めての広島県へ松山からフェリーで向かうことにしたのだ。
この機会を逃したら行かないまま人生終わるかもしれないなと思ったので。
しかし「フェリーの乗り方なんてわからないから乗りません!」とか考えていた過去の自分から随分進化したもんである。
青森での経験は、自分の行動範囲を確実に広げてくれたんだな……!
そんなわけで謎の係船装置を見つつ、船内に入ってリラックスタイム。
座ってるだけで目的地に連れて行ってくれるって素晴らしい。
早く実現しないだろうか、完全自動運転。
さて、それじゃあ山田屋まんじゅうでも食べながら過ごそう。
このまんじゅう、正直めちゃくちゃ小さいのだが1個140円である。
なかなかの高級品だが、一体どんなお味なのか……?
中にあんこがあるのかと思いきや、そういうのじゃなかった……!?
あるんだかないんだかというレベルの超極薄の皮で包まれつつ、中身は全部さっぱりしたあんこ的な何かである。
こりゃなんともお上品なまんじゅうだこと……!
小さなまんじゅうをちびちびと食べつつ、船は目的地に到着。
……いやはや、これは確かに噂通りの街のようだ。
フェリーターミナルからは灰色の船が大量に見える。
この塗色は自衛隊の船特有のものだ。
そう、ここは呉(くれ)。
舞鶴と同じく海上自衛隊の教育隊が置かれている、かつては東洋一の軍港と呼ばれていた街だ。
こうの史代による「この世界の片隅に」の舞台でもある。
そしてフェリーターミナルのすぐそこには大和ミュージアムがあるのだが、戦艦大和は呉で建造されていたりする。
呉に来たからには是非ともこのミュージアムは見ておかねばなるまい。
ん……?
なんかとんでもないものが置いてあるんだが……!?
……まあいい。あれは明日の楽しみにとっておくとしよう。
例によってダラダラしていたせいで、実はもうすでに夕方なのだ。
今日はもう夕ご飯をゆめタウンで買って、ホテルで休もう。
いや早起きして即移動していれば、今日中に観光出来ていたわけだけど……
まあこれが自分だから。仕方ないね!!
しかしなんだか道沿いの川がものすごい干上がっている。
普段からこんな感じなのだろうか……?
いや、川をよく見たら動く物体がいる……!?
そこそこデカいカニだった。
田舎出身の自分はミニサイズなサワガニしか見たことがないのでなんだか衝撃的。
やはり海が近いほうが栄養が豊富で大きくなるのだろうか……?
それでは腹ごしらえをして今日は休むとしよう。
自分はその地域独自のスーパーの惣菜をホテルで楽しむのが大好きなのだ。
まあ今回の寿司は他の地域でもめっちゃ売ってそうだし、ゆめタウンは福岡にもあるわけだが……気にしちゃだめである。
自分も孤独のグルメのごとく、その土地のお店での外食を楽しみたいという気持ちはあれど、ホテルでネットを満喫しつつ自分のペースでストレスなく過ごしたいとも思う。
……悩ましい。
まあ今の自分は食欲より知識欲が勝っているところがあるので、ひとまずはホテルスタイルでいくとしようか。
そんなこんなで次回へ続く!!
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