【つながる旅行記#254】『沼津港深海水族館』で深海魚を楽しむ
前回は沼津御用邸記念公園の中にある沼津市歴史民俗資料館で漁師の凄さを知った。
そして今、ホテルのレンタサイクルを必死にこいで、また沼津の中心地へと戻ってきたのだった。
ではここから次の目的地へと向かうとしよう。
というわけでやってきたのは、『沼津港深海水族館』である。
深海魚が好きな自分にとっては、非常にそそられる水族館名だ。
そしてここにはなんとシーラカンスがいる。(なんで?)
ちなみに深海水族館は#251で見たびゅうおから歩いていける距離だ。
なんでまず遠く離れた沼津御用邸に向かったのかは永遠の謎である。
そんなわけで眼の前に現れたのはスノークラブ。
思えば深海系の展示といえばカニがよく出る気がする。
なお、アスタキサンチンがないので、茹でても赤くならないらしい。
スノークラブは高級食材として知られており、味は「めちゃんこウマー!!」とのこと。
……いや、自分がテキトーなことを言ってるのではなく、深海水族館の飼育員が実際に食べてそう言っているのだから仕方ない。↓
展示を見ていると、凄まじいトゲトゲの中から巨大な目玉でにらんでくる宇宙生物がいた。
これはガンガゼ。
めちゃくちゃ長いトゲを持ち、しかも毒もある。
そしてウニ系だから美味いのかと思いきやエグみや臭いがあるので、毒持ちなのも相まって正直最悪。
あとなんか普通に見た目が怖い。
……だが安心してほしい。
目玉のように見えるものは、実は肛門だからね!!
一体それの何が安心なのかはともかくとして、愛媛県の愛南町ではこんな邪魔者にブロッコリーの茎(今まで廃棄してたもの)を食べさせ、さらにダメ押しで地元の柑橘も食べさせることにより、ガンガゼを美味しく食べられるようにしちゃったという。(通称:ウニッコリー)
前回漁師は凄いなと言ったが、ウニにブロッコリーを食べさせる発想をするなんて、やっぱ漁師はすげぇや……!!
しかしこう……そろそろメジャーどころが見たい気もする。
例えばほら、境港で剥製になってたリュウグウノツカイとか。
とはいえめちゃくちゃデカいから展示は無理か……。
と思いきや、まさかのリュウグウノツカイを発見!?
……ちっさ。
いや、しかしよくよく見ると、もうしっかりリュウグウノツカイの体つきでなかなか面白いかもしれない。
ここからあんな巨大な体になるには一体何年かかるのだろうか。
生命の神秘を感じる。
しかしなんでまた沼津に深海水族館なんてものがあるのかと疑問に思った人もいるかもしれない。
実は沼津が面する駿河湾は、水深2500mの日本で最も深い海なのだ。
深海とは水深200mを超える深さからのことをいうのだが、研究は大変で、水族館での飼育となるともっと難があった。
だがこの駿河湾に面した場所は、上の画像でもわかるように漁場と港が超近いため、デリケートな深海生物を短時間で捕獲・輸送できるというベストな環境が整っていたのだ。
しかも沼津には底引き網漁の歴史もあったため、もともと深海魚には馴染み深い地域でもあった。(沼津バーガーには深海魚を使ったものもあるし)
そういうわけで、ここに深海水族館が出来たのは当然の帰結だったのである。
日本で一番高い山も、日本で一番深い海も楽しめるのが沼津なのだ。
素晴らしい!!
では、いよいよシーラカンスの展示へ向けて進んでいくとしよう。
生きた化石、一体どんな感じなんだ……!?(看板でネタバレされてるが)
次回へ続く……!
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