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専門家同士の話は凡人には理解できない
新しい知識を得るのは楽しい。
自分が色々なポッドキャストを聴いているのもそのためだ。
生命科学者&病理医の「いんよう!」
歴史を深く読み解いて教えてくれる「COTEN RADIO」
准教授&学生でやっている「すごい進化ラジオ」
農家たち+αによる「ノウカノタネ」
相変わらず理解できない「JOI ITO変革への道」etc…
どれも新しい視点を与えてくれる素晴らしい番組だ。
さて、「いんよう!」では一つの論文を「一般向け」「分野の違う専門家向け」「親しい研究者向け」の3つのパターンで紹介してくれる回がある。
そこで自分のような凡人は気付かされるのだ。
彼らは普段、凡人にわかるように相当噛み砕いて話してくれていると。
正直「一般向け」の説明ですらある程度の知識が必要になるのだが、普段パーソナリティの二人が仕事場で話しているようなレベルの説明になると、もう凡人には理解できない。そもそも使用されている単語もほぼわからない。
だからこそ、凡人と専門家をつなぐサイエンスコミュニケーターって大事だよねという話になってくるわけだ。
そして最近になって気づいたが、WIRED.jpがこういう段階ごとの説明でいろいろな分野を紹介する動画を出しはじめている。
説明の段階は「いんよう!」よりも更に細かく5段階。
「子供」「ティーンエイジャー」「大学生」「大学院生」「専門家」だ。
さっそく自分も「ゼロ知識証明」とかいう今までに出会ったことのない単語について知ろうと、動画を見た。
……なるほど。
自分はティーンエイジャーのようだ。
まるで若返ったようで嬉しいと一瞬思ったが、つまり話が理解できていないわけで、褒められる状態ではまったくなかった。勘弁してほしい。
大学生レベル以降の説明なんて、もう何を言ってるやらだ。
世間の頭のいい人たちは、こんな意味不明なことを毎日当たり前のようにやり取りして研究しているというのか……?
自分はそこそこ時代について行こうという意思は持っているつもりだったが、既に置いていかれている気がしてならない。
「理解できない本を読むのもいい経験だよ☆」なんて誰かが言っていた気がするが、精神が打ちのめされただけな気がする。
こんな自分でも理解できるレベルまで、
日々難解な物事を噛み砕いて提供してくれる人に感謝を……!
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